昭和51年開場の相模野カントリー倶楽部(27H、神奈川県相模原市城山町葉山島1010-1、 TEL046-2810-1421)を経営する日本ゴルフ場企画(株)(東京都中央区)は先ごろ、退会届を提出して長期間経過している元会員を対象に、会員権を買い取るとの案内を通知した。
通知によると、「5年・10年で預託金を返還するとの約束をしてきたが、それが非常に難しくなっている」と報告。その要因として、
@ 開場30数年が経過し、会員の高齢化に伴い退会届提出者が増加、
A 会員権相場が全般的に低迷している中、会員権相場を上げるべく努力しているが、
いまだ会員権の相場上昇には至っていない、
・・・・としている。
また、法的整理のゴルフ場が増加し、一方で外資系企業からも法的整理での解決を数回にわたり打診されたが、自社の経営努力にて解決すペきとの思いから、そのような話は断り続けているとしている。
このような状況の中、退会者ヘの対応は急務で責任を痛感しているとしており、再三検討した結果、まずは長期間待っている200名の方々に今回の案内をさせていただいたとしている。
対応方法は、
@ 会員証書額面にかかわらず、一律10万円で会員権を買い取る、
A 希望者には終身、相模野CCでメンパーフィでプレーできる特別会員権を発行
(年会費は必要、本人がプレーできない場合は3親等以内の家族がメンパーフィでプレー可能)
・・・・としている。
提案に応じた退会者については1週間程度で10万円を振り込む予定。今回の200名以外の長期経過の退会届者については資金等の準備が整い次第、案内する方針という。
同倶楽部は、これまで同伴ビジター3名がグリーンフィ半額となる3S会員やダブル(W)会員権など、預託金削減策や相場浮揚策、会員活性化策を取り入れてきた。
いまだ状況は好転していないが、一方で退会者の問題も放置できないことから、現状出来うる精一杯の策として今回の策を提案したという。
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