平成19年上半期(1月〜6月)のゴルフ場企業法的整理件数が、前年と同じペースで推移していることが分かった。
19年6月の法的整理件数は2件(既設ゴルフ場数3コース、建設・認可未着工ゴルフ場数0コース)で、1件は、花祭GC(佐賀県)経営の竃L栄リゾート(8日、民事再生法)、もう一件はグランステージCC丸子コースと菅平高原CC(共に長野県)経営の国際菅平観光梶i29日、民事再生法)となっている。
この結果、19年上半期の法的整理件数は、トータル20件で(既設24コース、建設・認可0コース)、負債額は2823億円にのぼった。→平成19年の法的整理ゴルフ場一覧
18年上半期は法的整理件数21件(負債2003億円、既設24コース、建設・認可未着工1コース)だったことから、19年は昨年同期より法的整理件数で1件減少したものの、負債総額では820億円の増加となっている。
ゴルフ場の法的整理状況は、大手専業グループの申請がピークを過ぎたことや、法的整理を申請せず経営交代するケースの増加もあり、平成17年を境に件数が半減、今年も前年並みとなり申請ペースが低水準に推移しているといえる。
19年上半期に法的整理を申請した企業の内訳は、民事再生法が16件(前年同期18件)でゴルフ場数は既設20コース(20コース)、会社更生法が3件(ゼロ件)で既設3コース(ゼロコース)、破産が1件(ゼロ件)で既設1コース(ゼロコース)。特別精算を申請した企業はなかった。
なお、バブル崩壊以降の法的整理件数は19年6月末時点で556件(前年同期505件)となり、ゴルフ場では既設705コース(646コース)、建設・認可48コース(47コース)、負債総額では14兆8404億円(14兆1801億円)となっている。
ゴルフ場企業法的整理件数
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19年 |
18年 |
法的整理 |
件数(件) |
6月 |
2 |
2 |
1〜6 |
20 |
21 |
累計 |
556 |
既設 |
6月 |
3 |
2 |
1〜6 |
24 |
24 |
累計 |
705 |
建設・認可 |
6月 |
0 |
0 |
1〜6 |
0 |
1 |
累計 |
48 |
負債(億円) |
6月 |
201 |
162 |
1〜6 |
2,823 |
2,003 |
累計 |
148,404 |
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19年 |
18年 |
法的整理の内
再生法申請 |
件数(件) |
6月 |
2 |
1 |
1〜6 |
16 |
18 |
累計 |
385 |
既設 |
6月 |
3 |
1 |
1〜6 |
20 |
21 |
累計 |
449 |
建設・認可 |
6月 |
0 |
0 |
1〜6 |
0 |
1 |
累計 |
6 |
負債(億円) |
6月 |
201 |
35 |
1〜6 |
2,336 |
1,775 |
累計 |
89,322 |
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各月未段階、「法的整理」は再生法・更生法・破産・特別精算等の申請含む、「再生法申請」は2次申請含む、
「累計」は法的整理が平成2年以降、再生法申請が平成12年4月以降 |
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