関東ゴルフ連盟(KGA、東京都中央区銀座8-18-11、銀座SCビル4F、TEL03-6278-0005)は、JGAハンディキャップの普及のため、8月1日から携帯電話のネットを利用した新システム「モバイルJ−sys(シス)」を開始するなど、ハンディキャップを一元管理・共有するシステム「J−シス」の機能変更に取り組んでいる。
システムの変更内容は、基本使用料金、スコアカード処理料金、計算センターサポート料金の全てを廃止し、J−シス登録料として、加盟倶楽部は1人年間420円(税込み)、その他組織は同735円と低額化し、KGAからの請求は年1回、毎年2月に倶楽部に対して行うことと簡素化した。
サービスコストが高い郵送システムは廃止し、計算業務も縮小した。ハンディキャップ証明書は、既存のハガキでの月1回の発行ではなく、倶楽部のパソコンからA4コピー紙に出力することを可能とした。
また新機能の「モバイルJ−シス」は、携帯電話で登録会員は何処ででも、スコアの入力・管理、それにバーディ率等のスコア分析や各種データが確認できるようにした。
加盟倶楽部の登録者にはモバイルJ−シスのログインID、パスワードが付与され、登録者がJGAのハンディキャップを取得する場合は、携帯電話の画面で査定倶楽部を指定してJ−シスへ登録し、自らが行うこともできる。これにより、倶楽部のスコア入力業務の軽減も図っている。
JGAハンディキャップは、J−シス採用倶楽部とそれ以外、また倶楽部独自のハンディキャップがあり、混乱している状況。J−シスの維持管理費の削減や利便性の向上を図ることで、同システムの普及を図る。
平成20年度より、KGAの主催競技(倶楽部対抗を除く)への出場はJ−シス登録によるJGAハンディキャップ取得を義務付ける。
J−シスの採用倶楽部は8月1日段階で335倶楽部だったが、8月15日までに47倶楽部が新たに採用し、382倶楽部に増えた。採用が遅れていた老舗の名門倶楽部にも採用倶楽部が増えているという。ちなみに、8月15日現在の登録者数は13万7043人となっている。
なお、来年からはこの「J−シス」をJGAに移管することが決定している。これで、全国にJGAハンディキャップのネットワークが広がることとなり、加盟倶楽部のない個人会員の利用拡大やスコアの集積によるコースレートへの参考データとしても期待されてる。 |