長野電鉄(株)(長野市)は、長野県の奥志賀で営業している6ホールのゴルフ場付リゾート施設を営業譲渡する。
事業の選択と集中を目的として譲渡するもので、譲渡先は野村ホールディングス(株)グループの投資会社、ユニファイド・パートナーズ(株)(東京都港区、キム・チョーホー社長、資本金71.2億円)。
長野電鉄の会社分割により、スキー場(8コース)、ホテル(74室・定員165名)、森の音楽堂をメインとした各種施設の他に、昭和49年に開場した「奥志賀高原ゴルフ場」(長野県下高井郡山ノ内町志賀高原、TEL0263-34-2551)を引き継いだ新会社の株式をユニファイド社が取得する予定となっている。
ゴルフ場は、ロング1ホール、ミドル3ホール、ショート2ホールの6ホールで、全長1840ヤードのパー23。日本一標高の高いところにある菅平グリーンゴルフ(18H、長野県)には及ばないものの、高いところで標高1500メートル程にホールが広がる。
営業期間は6月中旬から10月中旬頃までで、ホテルの利用者や年間会員を中心に運営している(利用料金は6ホールを3回まわり、平日3200円、土日祝日4200円)。
町有地を借りて営業していることから、町の同意を受けてからの譲受となるため、引き継ぎは今年夏頃になるようだ。
ちなみに、ユニファイド社では、今回のリゾート施設取得に関する発表で、今後のリゾート事業の取り組みについて「証券化等を含む資本市場を活用した調達も視野に入れてリゾート事業の経営を目指す」と説明している。
このような動きが進めば、将来的には単体のゴルフ場が証券化されて、投資対象となることも考えられる。
|