昭和46年に開場した三次カントリークラブ(9H、広島県三次市粟屋町1700)が、3月末で営業を終了し、閉鎖したことが分かった。
経営の三次観光開発梶i資本金3600万円、昭和45年設立)は3月6日開催の定時株主総会で解散を決議、3月末での廃業を決めていた。
同CCでは、4月一杯で残務処理を終了する予定で、今後については斎場に転用の話も出ている模様だが、いずれにしてもゴルフ場用地は売却する方針という。600名といわれる会員については、1人20万円の預託金を返還するとしている。
ゴルフ場に残って残務処理を行っている担当者は、「詳しくはわからないが、業績の改善が見られず、預託金を返還できるうちに解散を決めたようだ」と話している。
周辺ゴルフ場が乗用カートを導入して低料金を図っているため、ショートコースの同ゴルフ場の経営を圧迫していた。しかし、同ゴルフ場は山岳地にあるため乗用カートを導入できなかったという。
最近は、同じ広島県の三和CC(18H)がクラブを解散して昨年12月から営業を一時ストップするなど、一時閉鎖するゴルフ場が急増しているが、大半はいずれ引き継ぐ経営者が現れ、営業を再開していた。
三次CCの場合は用地を売却する方針で、ゴルフ場として再開場する可能性は低いと見られる。
バブル崩壊以降、営業不振で即時廃業したゴルフ場には、平成11年の東苫小牧CC(9H、北海道)、12年の舞子後楽園CC(18H、新潟県)、13年の揖斐高原CC(同、岐阜県)、15年の志摩CC(同、三重県)などがある。
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