昭和49年開場の「仙台ハイランドCC」(18H、仙台市青葉区)や平成11年開場の「ミヤヒル36GC」(18H、宮城県黒川郡大和町)の他、ゴルフショップ等を経営する(株)青葉ゴルフ(高橋成幸代表取締役、仙台市青葉区一番町1-4-24、TEL022-223-0258)は、運営会社を新設して、新会社に経営の全てを委託すると会員に通知した。
平成18年2月1日の通知によると、同社は先の2コースの他、仙台ハイランドに遊園地やオートレース場を主に経営しているが、バブル崩壊と長引く不景気により、多額の借入金で苦しい状況におかれていると報告。
金融機関の借入については(株)整理回収機構(RCC)の借入金は平成15年12月22日、特別調停が成立(平成22年1月まで8億1000万円支払う)し、現在までに4億7000万円支払い、残金3億4000万円は毎年8500万円ずつ平成22年1月まで支払えば債務が免除される。
また(株)殖産銀行(山形市)の借入金11億2000万円は利子だけを支払っている状況で、平成22年以降元金返済にはいるが、その間、資産売却が出来ればこれを(株)殖産銀行への返済に充てるという。
また、会員預託金は償還延長で会員に協力を頂いているが、”ここにきて5件の預託金返還訴訟の裁判が起き、このような事態になりますと、民事再生法の手続きを取らざるを得ない状況になります。
この事態を何とか避けることを考慮した結果”、従業員による運営会社・(株)青葉ゴルフトラスト(高橋英夫代表取締役)を設立し、2コースやハイランドの遊園地、レース場は新会社に経営の全てを委託するとしている。加えて、動産は全て新会社に売却し、不動産は担保解除後に新会社に売却するとしている。
青葉ゴルフはRCCや殖産銀行の借入金に対しては、不動産売却及び(株)青葉ゴルフトラストからの委託料で返済する方針。会員預託金の償還については平成22年以降、”出来るだけ返していきたい”と報告している。
従業員が取締役となる新会社に関しては、会員が会員権で資本参加することや、会員及び従業員で運営していくことも選択肢の一つとして検討しているという。
なお、仙台ハイランドCCの額面150万円以下の会員については平成14年7月1日より5年間償還延長すると規定していたが、これを10年間延長の”平成24年より5年間分割で返済する”と改定するという。
ちなみに、(株)青葉ゴルフの高橋社長は「西仙台CC」(27H、仙台市)と「OISHIDAGC 」(18H、山形県)を経営する(株)西仙台ゴルフ場の社長でもあるが、(株)西仙台ゴルフ場では「別法人のため今回の件は関係ない」と説明している。
↓↓↓ 平成18年5月24日追加
(株) 青葉ゴルフは平成18年5月24日に仙台地裁へ民事再生法を申請
|