城里GC(18H、茨城県)等の2ゴルフ場や練習場、飲食店等を多角展開している(株)ノザワワールド(野澤伸社長、茨城県ひたちなか市)は、昨年7月23日に買収した練習場・東海ワールドゴルフクラブ(60打席、330ヤード、茨城県那珂郡東海村村松1860、TEL029-283-2211)の隣接地に9ホールのショートコースや18ホールのパークゴルフ場を整備する。
同社は地元の茨城交通が所有していた茨交東海ゴルフセンターと付帯する土地約5万8千坪を購入。錬習場以外に利用していない余剰地が多かったことから、練習場を含め約3万5千坪にショートコース等を整備することにした。
昨年から練習場周辺の整備を始め、今年2月からは新たな開発許可を取得してコースの造成工事に着手している。すべて自社工事で、すでに一部荒造成を行い芝張りまで行っているホールもある。
コースの規模は9ホールで、全長約1500ヤードながら、バー5とパー4を含むパー30で、平均約500平方メー卜ルのぺントグリーンをはじめ、本格的な造り。場内の500本近い木も移植して残す。
その他、18ホールのパークゴルフ場、クラブハウスとレストランの新設も予定、来年8月の全体完成を目指す。事業費は自社工事で行い、同社が支援している福祉施設から作業協力も得られることから、1億円程度と見込んでいる。
トーナメントプロの経験もある野澤社長は、「本格コースと同じクオリティでも、リーズナプルな価格で提供したい」と話しており、「練習場利用者に朝食の無料サーピスを実施しコースを回るプランやパン工房で作ったパンのプレゼントなど様々な企画を考えている」という。
ナイター施設も設置し、練習場と同じく午後11時まで営業する。また、ショートコースのグリーンは夏場に強くクオリティを高められる新ベント芝を採用する考えで、城里GCでもその新ベント芝に張り替える工事を1年半ほどかけて実施する計画も進めているという。
同社では昨年12月にゴルフショップを買収し、ゴルフビジネスの幅を広めており、東海村の練習場はJR東海駅から1・5キロの好立地にある街中の複合ゴルフパークを目指す。今後はゴルフ場の他、練習場、シュートコースの再生も手掛けたいとしている。
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