久しぶりにシンプルなバッグの登場です。
みなさんからのご要望もあり、また、私自身もちょうど、そういうものを作ってみたい気分でした。
そしてシンプルだからこそ、素材にはこだわります。
このレトロモダンなの薔薇のプリント、おそらく昭和の半ばくらいのものでしょうか。日用品にも美しさが求められ、それを人々が大切にしてきた時代の雰囲気が漂っています。
骨董市で手に入れ、きれいに洗濯して自宅の秘蔵箱で眠ること5年あまり、その間、何度かとりだしては、じっと眺めてきました。
いつかこのプリントを生かしてバッグを作りたいと思っていましたが昨日の夜、やっとこれだと思える形が閃きました。
できるだけ多くの方に提供したい気持ちはいっぱいですがあまり小さく切っては柄の良さが生かせません。
8等分した生地を、切り落とす部分を最小限に抑え、うまくサポートしてくれる生地を探し、何とか7個分のキットを用意することができました。
ころんとした小ぶりなグラニーですが、マチが広いので、収納力は結構あります。
今年はクラッシックやレトロなテイストがファッションにもたくさん取り入れられるらしいので、そんなワンピースにかわいらしく合わせてもいいし、ショルダーベルトをつけてカジュアルなファッションのアクセントにしてもよさそう。街行く人々を見ていると、ショルダーベルトの長さもそれぞれですね。私は今回はちょっと短めの斜めがけにしてみました。小脇に抱えるような感じでもちたいな、と思って。
持ち手は秋冬感が出るよう、いつものグログランではなく、コーデュロイを4つ折りにしたもので包んでみました。
手で持つ部分は太めの刺繍糸でステッチをしています。こうすると、リボンで挟みこむタイプより失敗が少なく、そしてハンドメイドテイストもプラスされますよ。
裏地には私のオリジナルプリント「たんざく」を使用しています。張りがあって縫いやすい中厚のキャンバス地は初心者の方でも扱いやすい生地です。
ちくちくと手縫いで仕上げていただいても苦にならない、程よい大きさ。これまで躊躇していた方、是非、これを機会にハンドメイドにはまって下さい!