小さなものを作るときは、大きなバッグを作る時より少しうきうきします。なぜだろう。。。と自分なりに考えてみたところ仕上がりが見られるのが早い、装飾のしがいがある(小さいものにビーズがたくさんついているものを持つとすごく贅沢な気持ちになりませんか。。。)・・・といったあたりでしょうか。
今回の素材となった帯地は7月に久しぶりに訪れた大和駅前の骨董市で見つけました。紅花で染めたような渋い朱色にやはり抑え目な紫で織りこまれた柄の組み合わせが古代裂のようですぐに購入しました。同じ文様が繰り返されているので、これはキットにしたらいいなあと思ったのですが、ただ、大きなバッグにするには柄が上品過ぎて焦点がはっきりせず、この素材の良さが生かしきれないかもしれないという不安がありました。少し考えを変えて口金のポーチにして見ようと思い、最近見つけたシンプルな口金をあててみることに。小さくなったら今度はどこを切り取るかで作品のイメージが大きく変ってきます。
いろいろと試してみて、少し贅沢な生地取りではありますが、愛らしい鳳凰と3つの小花を中央にして紫の葉っぱが左右対称に広がる構図、自分ではとても気に入っています。裾のところにカットビーズを使ったフリンジをぎっしりと付け、チェーンを付けてイメージはヴィンテージのビーズバッグ。チェーンは装飾でありますが、強度的にも長さとしても首にかけることもできます。これからでしたらシンプルなセーターなどに組み合わせてもとても素敵です。そしてこういった小物はプレゼントとして贈ったらとても喜ばれます!そう思って作り始めても、いざ仕上がってみると差し上げるのが惜しい。。。と思ってしまったりするんですよね。
でも、贈り物とは自分があげたくない、と思うくらい気に入って思い入れのあるものを差し上げるのがやはりよいのではないでしょうか。その気持ちは必ず伝わります。でも、どうしても自分も欲しい、という方のために今回に限りお一人様2点まではご注文できることになっております。この貴重な機会を是非、ご利用下さい。