2005年8月のキット
着物や帯に描かれた模様の多様さには本当にいつも驚きで、それを見ているだけでも時間が過ぎてしまいます。同じモチーフでも捉え方でこんなに違ってくるのかしらと思うこともしばしば。今回の素材となった着物地に織りこまれた松の模様も、もしこの色でなければ密集した集落の地図のようにも見えるし、スライスされたかまぼこの行列!と見えなくもありません。でもなぜかやはり松に見えてしまうんですよね。すごい。(墨で描いたような力強くてほのぼのとした輪郭が、新潮文庫のキャラクターのパンダを連想させるのでアトリエでは「読んだ?の松」と呼んでおります。)地色に黒が織りこまれてあるので全体的にはとても落ち着いた色調。ポイントのきれいな色の竹ビーズがよく映えます。
昨年のアンプリュドゥのシリーズの中で大変ご好評をいただいたフラワーモチーフバッグの形にたっぷりめのマチをつけたデザインですので、軽くてたくさん物が入ります。常緑の松にあやかって昔の人々はさまざまな祈りを込めたことでしょう。その気持ちを受け継いで私たちもいつまでもつやつやと枯れない、錆びない人生でありたいですね~。
2005年9月
2005年 7月
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