Needlework Marble 大西淳子

Monthly Kit Archive

2005年4月のキット

傘のバッグ

 

作者より

 今の時期は暖かくなり始めたかな、と思うと翌日には冷たい雨が一日中続いたりします。そして4月も後半になると紫外線がぐんと強くなってそろそろ日傘の準備を始めたい頃・・・なんて思っていたら次はいよいよ梅雨の到来。この数ヶ月は傘の出番がとても多い時期ではありますが、私は傘を持って外出するのがすごく嫌いなんです。例えば降水確率が50パーセントだったら迷いながらも持って行かないことがほとんど。そしてそんな時に限って降るんですよね、これが。そして用心して珍しく折りたたみをバッグに入れて行った日には降ったためしがない。そうしてますます傘を持つのがいやになる。。。という悪循環を繰り返してきたのですが、もうそろそろ大人の身だしなみとして空が怪しい日には折りたたみくらい常備しておいて、その日、傘をお持ちで無い方を入れて差し上げるくらいの思いやりを持たねば・・・と改心し始めた今日この頃。そしてなぜ傘を持つのがいやなのか、ということをいろいろ考えてみたところ傘を入れたためにバッグに他のものが入らなくなったり、傘を入れるためにその日一番持ちたいバッグを諦めなければいけないことにかなりの原因があることに気付いたのです。それなら・・・傘専用のバッグを作ろう、それもうんとかわいくて毎日傘が持ちたくなるようなのを!とひらめき、今回のバッグが誕生しました。

 この帯地は裏地のない一枚仕立てでとてもモダンな柄。以前から何か作りたいと思っていたのですがいいデザインがなかなか思いつかなくてアトリエの棚に仕舞ったままでした。お風呂の中で傘バッグのデザインについてあれこれ考えていた時にこの帯のことを思い出し、翌日アトリエに着くなり組み合わせようと思っていたグログランや革紐を当ててみたらもうぴったりだったのです。作り方も非常に簡単。帯地、リボンとも生地幅を生かすので裁断や縫い代の始末の手間が少ないし、裏地もなく、革紐に予めあいている穴に刺繍糸を通して返し縫いをしていけば持ち手も付いてしまうという手軽さ。それだけでも十分かわいいかな、と思ったのですが、少し「和」テイストをプラスしたかったのでファスナーのところに山珊瑚を使ったタッセルも付けることにしました。商品名は「傘バッグ」ですが、もちろん他の用途に使っていただいてもいいんです。たとえば楽器をなさる方なら笛やパーカッションのスティックを入れてはいかがでしょう。あと、お土産のヒロタのシュークリームや虎屋の羊羹が風呂敷に包まれてここから出てきたらちょっとお洒落。使う方のセンスとアイデアで雨の日も晴れの日も活躍してくれたら嬉しいです。

キットについて

キット価格 8,000円(税抜)
サイズ 30×8×8センチ
キット内容 小帯地、グログランリボン2種、革紐、ファスナー、刺繍糸3種(タッセル用を含む)、丸カン、9ピン、ビーズ2種、山珊瑚

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