腫瘍マーカーとは癌の進行にともなって増加する血液内の物質のことです。検査方法は血液を取り特殊な方法で測定します。現在測定できる腫瘍マーカーはAFP(アルファ・フェトプロテイン)、CEA(癌胎児性抗原)、PSA(前立腺特異抗原)をはじめ多数あります。

その中でもPSAは前立腺癌の検診に使われておりPSA値が基準値を超えていれば前立腺癌の存在が疑われます。しかしながら、腫瘍マーカーのみで癌の存在を診断することはできません。腫瘍マーカーが高値だからといって必ず癌があるわけではなく、逆に腫瘍マーカーが正常値だからといって癌の存在が完全に否定できるものではありません。

癌の診断には自覚症状はもちろん、X線検査(レントゲン検査)、CT検査、内視鏡検査、エコー検査などによる画像診断も必要です。もしも心配なこと、気になること等があればまずはかかりつけの医師にご相談されるのがよいと思います。

池田医院
池田 孝三