“かぜ症候群”は鼻腔から喉頭迄の上気道における、非特異性カタル性炎症と云われています。
私たちが“かぜ”“感冒”と呼んでいるのは、インフルエンザを含む多数のウイルスや細菌により引起された急性の呼吸器感染症をまとめて“かぜ症候群”と称しているのです。

代表的なかぜウイルスにはライウイルス(30~35%)、コナウイルス(10%)、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルス(15~20%)、未発見、その他のウイルス(40%)があり、一番重要なかぜウイルスであるライウイルスを見ても更に約100種の亜型が有ると云われ羅患しているかぜがどのウイルスから引起されているのかを確定するのは難しいのが現状です。
症状は御存知の様に、鼻詰り、鼻水、咽頭痛、微熱など見られますが、通常は約1週間程度で自然に軽快する疾患です。

しかし、今迄の風邪と様子がおかしいときは、特に体力の弱っている人、高齢者、小児、呼吸器に持病のある人の場合には別の病気が隠されている場合がありますので、早めにかかりつけの先生によく相談する事が必要です。
“風邪は万病のもと”と昔から云われています。お忘れなく!!

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中尾 勘一郎