大腸菌は普通腸内に住んでいる長さ2~3ミクロン、幅0.6ミクロンの細長い菌です。
この菌の中に小児の下痢や食中毒の原因となる病原性大腸菌がいますが、その病原性大腸菌の中でも最も悪性で死亡することある食中毒を起こす菌が O-157 と言う種類なのです。

O-157 はベロ毒素を身体の中に持ち、抗生物質で菌を殺すことが出来ても、この毒素が溶血性尿毒症症候群を起こし、手当てが遅れると死亡することもあります。

老人や子供が食後に吐いたり、下痢したりし、特に便に血液が混じっていた時には直ちに医療機関を受診して下さい。

やまもと内科呼吸器クリニック
山本 眞志