昭和53年開場の南富士カントリークラブ(18H、静岡県富士市大淵11702-3、TEL0545-35-3166)は、今年の7月31日付けで経営会社・(株)南富士カントリー倶楽部の新社長に古旗邦夫氏が就任するなど新体制となっており、営業強化による収益の安定やサービス向上を目指して始動している。
同CCは従来、新潟の大光銀行系列であったが、今年7月末に同銀行の抵当権をあおぞら銀行グループ(旧・日債銀、米国ファンドのサーベラス傘下)の会社が取得、経営もあおぞら銀行主導となり、経営陣が刷新された。
古旗新社長は、以前のリクルート系列のゴルフ場やスキー場で開発やグリーンキーパー等に従事した経緯がある。
現在は(株)スポーツ・クリエイション(東京都港区)の取締役ゼネラルマネージャーとして多数のゴルフ場・スキー場のコンサルタント、事業再生にも関わっており、今回ゴルフ場の経営者として任されたもの。
古旗社長は「これまでの経験でゴルフ場の収益改善の方法が分かった。先ずは地元に愛されるゴルフ場にし、次のステップでは様々な施策を実践していく」と話し、
@ サービス業の原点に戻り、全社員が意識を高めて営業を強化、
A コースや施設の最低限の修繕を早急に行い、収益改善に伴いつつ抜本的な設備投資を行う、
・・・・という。
@では、インターネット予約を活用した閑散期の集客の取り組み、既に月に3〜400人の集客増を実現。
Aの設備の改善では、ロビー全体にゴルフ用品を並べ量販店並みの品揃えと価格で提供を始めているという。
その他、コースコンディションの向上が会員の満足度とともに集客増にもつながるとして、グリーンキーパーの経験を生かして少人数でも手間をかけた適正なコース管理を行い、コースのグレードアップを図る考えという。
これら施策で、これまで3万4千人程度だった年間入場者を今年度で3万7〜8千人程度まで増える見込みとしており、経営の安定ラインである4万人に近づける考え。
古旗社長は「会員は集客上でも大事。会員には声を掛けて来場を促したい。メンバーフィのアップなど費用負担増は考えていない」と話している。
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