(株)ロイヤルメドウゴルフクラブ(資本金5000万円、芳賀郡芳賀町給部268-6、代表阿部利夫氏)は、9月1日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請し、同日、保全命令を受けた。
申請代理人は鈴木真弁護士(東京都中央区銀座2-8-9、電話03-5524-7807)。監督委員には涌井庄太郎弁護士(東京都千代田区内神田1-15-11、電話03-3294-7222)が選任されている。
当社は、1973年(昭和48年)12月に(株)宇都宮御料カントリークラブとして設立されたが、営業開始に至らず間もなく休眠。その後、84年12月にリゾート開発を手がける(株)イ、アイ、イーインターナショナル(東京都)に買収され、現商号に変更。
87年7月にゴルフ場『ロイヤルメドウゴルフクラブ』(芳賀郡芳賀町、18H)をオープンさせ、90年5月期には年収入高約16億9000万円をあげていた。
しかしその後は、バブル崩壊の影響でプレーヤー数が減少。こうしたなか、イ、アイ、イーインターナショナルへの都内2信組(東京協和・安全の2信組の乱脈経営問題)の不正融資などが社会問題へと発展し、当社株式はグループ会社へ譲渡されていた。
また、97年頃からは預託金の償還がはじまるほか、99年以降は金融債務が整理回収機構に譲渡されるなど、資金繰り悪化が表面化。2007年5月期の年収入高は約3億3000万円にダウン、ここにきて自主再建を断念した。
負債は預託金約76億円を含む約150億円だが、このほか多額の債務保証(金額は集計中)があり、今後変動する見込み。
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今回の申請はプレパッケージ型で、スボンサーには埼玉県朝霞市にある(株)武蔵野が選定されている模様。同社は、弁当やおにぎり・パン等の食品を製造販売している会社で、ゴルフ練習場も経営しているが、ゴルフ場事業は初めてという。
また、詳細は不明だが(株)整理回収機構(RCC)に移管していた保証債務を既に取得しているようで、(株)ロイヤルメドウGCは、譲渡後に清算される。
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