JGMグループ(旧・ロイヤルGCグループ)で「埼玉ロイヤルゴルフ倶楽部おごせコース」(平成9年4月開場)の経営会社・(株)おごせロイヤル(城嶋渉代表取締役、東京都新宿区新宿2-14-4-601号)は、会員に対し経営状況を報告、その中で分割会員権の本人以外への名義変更を要請し、期限を設けて登録しない会員権は無効になる旨を通知したことが判明した。
同GC会員には3〜4年前に会員権の分割を要請しており、多くの会員は親会員権(額面500万円)と子会員権(平日会員で額面150万円)2本等に分割(分割券の名義書換料は無料)したが、半分近くの会員が名変しないまま保持していため、今回期限(7月以降は名義書換料が必要)を設けて対応することにし、経営の現状も明らかにしたもの。
これにより、20年6月末をもって、分割証券、複数同一名義の名義変更手続きを締め切り、今年9月をメドに名義書換を解除する予定とし、会員のプレー権利、預託金については変更ないとしている。
分割会員権の名変期限設定理由や経営状況に関しては、次のように説明している。
「平成15年2月に関東信越国税局より、当倶楽部の土地(全体の60%)が競売申立(前社の開発業者、(株)平成興発、税金の滞納処分)され、方策を模索した結果、(株)関東管財マネージメント(東京都中央区)に落札を依頼し、競落後の不動産を賃貸することで承諾を得たとの説明で、同社は「無資産、無財産、無財源の会社に」なった。
その後、(株)関東管財マネージメントと会員のプレー権を維持、確保できるよう交渉し、同社と不動産賃貸借契約、営業委託契約を締結するに当たり、”会員権の種類別会員数の整理のため、未使用の複数同一名義会員権の無効との確約条項が提示された”としている。
通知にあった(株)平成興発は平成4年4月に不渡りを出すなど資金繰りに行き詰まり、当時開発していた旧・武蔵の森GCは現在の(株)おごせロイヤルの前事業者である(株)武蔵総合スポーツランドに継承されていた。
またゴルフ場用地の一部は国税局の競売申立で、同じJGMグループの施設所有者でもある(株)関東管財マネージメントが落札していたという。
|