〜 パニック障害とカウンセリングの話 〜

 

1. パニック障害って? 治療法は?

 パニック障害は、めまい・動悸・呼吸困難などの自律神経系の症状とともに、激しい不安がある日突然に発作的におこる病気です。また、その特徴であるパニック発作とは、他の人なら恐くない状況での急な不安、恐怖、不快感を感じる発作を言います。症状的には、

動悸、発汗、身震い、

息切れ感または息苦しさ、

窒息感、胸痛または胸部不快感、嘔気、

腹部不快感、めまい感、現実感消失、

コントロールを失うこと・気が狂うこと・死ぬことに対する恐怖、

うずき感、感覚まひ、冷感、熱感

のようなものがあります。

日常生活に支障を来したり、発作がおこるのではないかと恐れながら過ごす時間が長くなるとパニック障害と呼ぱれます。パニック障害は、習慣性で解るようになるのですが、多くの人は、今度は違うのではないかという恐怖感によって、日常生活や社会生活が制約を受けるようになってしまいます。

 

待合室の風景

 

 パニック障害の本質的な恐怖の対象は、パニックを生じさせた状況に対する恐怖ではなく、パニック発作ないし不安発作に対する恐怖です。しかしこれとは逆に、パニック障害の人たちは、パニックを生じさせた状況を避けようという考えをもっています。このような考え方は誤っていますが、「認知再構成」で直すことができます。認知再構成をマスターすれば、行動範囲は広がり不安も軽減し、服用薬も減らすことができます。いそべクリニックでは、

(1) 認知再構成

のほかに、

(2) 過呼吸のコントロール

(3) 発作に慣れていく段階的曝露

を患者さんに学んでいただきながら、パニック障害を治療していきます。

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2. カウンセリングってなに?

 カウンセリングという言葉を、最近世間で耳にすることがあると思います。しかしどういう事をやるのかというと、イメージが湧きにくいのではないでしょうか。実際、来られる方達のなかには、はじめ戸惑われることがあります。それは当然のことで、最初は何をどうしていいかわからないのです。

 カウンセリングというのは一言でいうと、言葉と言葉以外ものを使って行うコミュニケーションです。それならば、普段友人や恋人と話しているのと変わらないと思いますよね。ただちょっと違うのは、普段の会話は、お互いに自分の言いたいことを話すというものですが、カウンセリングでは、あくまでも主人公は患者さんです。セラピストが患者さんの話を聴いていきます。

患者さんにとって何が問題か

患者さんが問題をどう考え、どう感じているのか

そして、どうなれぱいいと思っているのか

などをめぐって、セラピストと患者さんが同じ目標(問題を解決すること)に向かって話し合っていきます。もちろん、プライバシー保護のため、セラピストには守秘義務が科せられています。

 いそべクリニックでは、はじめに医師の診察を受けてもらい、必要に応じてカウンセリングを受けてもらいます。カウンセリングを受ける前に、どのようなものであるか、こちらができることを説明するとともに、患者さんが望むことと折り合いがついたところで契約が成立します。

 現在は不登校と摂食障害を中心にカウンセリングを行っています。子どもへの治療的アプローチとして箱庭療法遊戯療法を行ったり、親とのカウンセリングを行なっています。また、摂食障害の場合には、過食、拒食、嘔吐したきっかけとそれにまつわる様々な事柄を話し合い、解決の糸口を探り、自分を見つめ直す場を提供しています。

 我々は、患者さんが自分のカで少しでも楽になることを促すお手伝いをしています。

 

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