摂津医誠会病院 リハビリテーション科
当院のリハビリ科には50名を超すスタッフが所属しています。今回は作業療法の仕事風景をご紹介します。
集団レクリエーションを行う目的として、余暇活動の提供や季節感のある内容を提供して、患者さん同士が関わりあってもらえるように働きかけています。また、自主的な参加を心掛けており、時折患者さん同士で声を掛け合って参加してくれます。患者さんに楽しく参加してもらうことを第一としていますが、リハビリ・病棟スタッフも楽しみながら出来るものの提供を心掛けています。病院という閉鎖空間でいかに日常的な関わりを持ってもらうかを大切にしています。
患者さん一人ひとりに合わせた訓練プログラムの立案を行いながら、リハビリを実施することはもちろんですが、リハビリ以外の時間も有効に利用し患者さんの機能改善・能力発揮を促しています。そのため、リハビリスタッフだけではなく看護師や介護福祉士などの他職種も積極的に動作指導やADL介入などに働きかけています。また定期的に家族カンファレンスの開催や、ご家族への動作指導など患者さんを取り巻く環境への介入も積極的に行っています。さらに積極的に家屋訪問を行い住宅改修案の立案や、介護保険を使用してのサービス内容の検討、社会資源の積極的な導入など地域の特性をいかした包括的なサービスの導入にも力を入れています。
作業療法士は、患者さんが日常生活をより行いやすくなるように、セラピストと患者さんが同じ目標に向け共に努力していく過程にやりがいを持てる職業です。
患者さんの笑顔や喜ぶ姿を見ると「この仕事に就いて良かった」「もっと頑張ろう」という気持ちになります。患者さん一人ひとりの身体機能のみでなく性格・生活歴も異なり、多くの方々と関われることに楽しさや、やりがいを感じます。当院は病院見学を行っています。興味のある方は、ぜひ一度現場の雰囲気を体験してください。お待ちしています。
ほかに、どんなリハビリを行っていますか?
ADLの中でも入浴動作は介助量も多く転倒などの危険を伴います。当科では入浴シュミレーションシステムを使用し、事前に入浴評価を行い動作の特徴や危険性について確認を行い病棟での入浴に繋げています。また、在宅復帰をされる患者さんへの家族指導の際にも利用しています。
毎朝OT部門で集まり各自の業務量や予定の確認を行います。その際にわからない仕事や患者さんの対応で困っていることがあれば何でも聞ける雰囲気になっています。ケースカンファレンスも月2回以上実施しておりスタッフ間コミュニケーションを重視しています。