THE ALFA ROMEO CANGURO ANOTHER MODELS 
"The Italian Kangaroos "
いろいろな“アルファロメオ カングーロ”のモデルカーレーシングを紹介
「イタリアン カンガルーの兄弟たち」
by Dr.K
1) MIDORI-SHOKAI 1/24 scale "ALFA ROMEO CANGURO" 

TOP : Canguro of Kit by Midori-Shokai.
(C) Photograph by Dr.K.
 緑商会のカングーロは、1965年10月頃に発売されたもので、当時はパイプ・フレームとのマッチングで話題をまいていました。
このパイプ・フレームの特徴としては、当時としては異例に低い重心位置ではないでしょうか。マブチFT-16, 36を出来るだけ低位置においたその設計は、レースにおけるクリヤーボディとのマッチングにおいて証明されています。
ただし、このキットに付属する2種類のクラウン・ギヤは全てプレス型であり、より精密な真鍮製のギヤに交換することをお薦めします。また、少々ボディとシャーシーとの取り付け位置が高く、低重心のフレームの利点をスポイルしてしまっており、その支柱を削り低くすることが必要です。
また、このカングーロはキットとしては非常に軽量に仕上がっており、125Kgという重量は、次ぎに紹介するクライマックス製の150Kgに対して25Kgというアドバンテージを持つ、理想的なライトウエイト・モデルカーレーシングと言って良いでしょう。
ちなみに、後から同じく緑商会から発売される“ローラ70GT”も、同じフレームを利用した兄弟キットでありますが、当時の新型モーターであったFT-36Dも搭載できるよう変更されていました。
 
Overall Length 160mm
Overall width 65mm
Wheelbase 88mm
Track 58mm
Weight 125g
Motor FT-16, 36
Gear Ratios 3.5 : 1, 4 : 1
Flame Brass pipe
Price( In 1965) \1,000( Motor less)
2) CLIMAX 1/24 scale "Alfa Romeo Canguro" 

TOP : Great!! The Climax's Alfa Romeo Canguro.

TOP : Conguro's Kit in 1965.
(C) Photographs by Dr.K.
 クライマックス社というと、どうしても60年代後期から爆発的ブームとなるクライマックス製クリヤーボディを思い出してしまいますが、どうしてどうしてクライマックス社は、モデルカーレーシング・ブームの初期には、立派なキット・メーカーとして君臨しておりました。その代表作がこの“アルファロメオ カングーロ”であります。
時期を同じくして発売されてた緑商会のカングーロの方がどちらかというと有名ではありますが、どっこいクライマックスのカングーロも負けないぐらいの仕上がりを見せていたのであります。
ボディは、とうじどこのメーカーもそうであったように写真からの設計が多く、同じカングーロとは思えないような仕上がりとなっていました。クライマックスの特徴は、やはりフレームにあると思います。
シャーシーは大変頑丈な引き抜きアルミニウム・チャンネルを使用し、肉厚2mmというかなりアルミとはいえ150Kgというヘビーウエイトとなっています。後輪軸受けには当時としては珍しい(値段も高いが・・・)ボール・ベアリングを使用、クラウンギヤにはナイロン製を使うなどかなり研究された設計となっています。
さらに、ガイドシュ―は、重力式(ウエイト使用)とスプリングを併用したスイングアーム式を採用しているため、コーナーリング性能はなかなかのものだったと思われます。ただし、FT-16のみ搭載可能ということで力不足の感は否めません。
Overall Length
152mm
Overall width
68mm
Wheelbase
97mm
Track
63mm
Weight
150g
Motor
FT-16
Price( In 1965)
\1,800
3) Hasegawa-Seisakujyo 1/24 scale "Alfa Romeo Giulia 1600 GTZ" 
Why, it's a GTZ ?! 

TOP : The Hasegawa's Kit. Giulia 1600 GTZ ?! Maybe it's Canguro.

TOP : The Modify of Hasegawa's GTZ by Dr.K.
(C) Photographs by Dr.K.


 長谷川製作所が“フェラーリ250ル・マン”に続いて発売した意欲作がこの“アルファロメオ ジュリア1600GTZ”であります。
国産初となるサイドワインダー方式を取り入れた前作フェラーリは、当時同じ時期に発売されたタミヤ模型製 ロータス30と共に、大変な評判となりました。そして、全輪と共にスイングする長谷川流スイングアーム方式も話題となったことも記憶に新しいところです。フレームをアルミとして軽量に作られていたのですが、ギヤ比を変えやすくするために、モーターを縦に置いたためシャーシー自体がやや腰高となってしまい、その点の改良が望まれたキットでありました。
そのようなところを考慮して作られてのがこのアルファロメオでありました。しかし、モーターがFT-36搭載可能となったことと、シャーシー強度が増えたことの改良だけに留まり、性能的には今一歩の感じでありました。
丁度、インライン式ステンレスシャーシーを取り入れたストックカーキットを発売する直前の最も長谷川らしいモデルカーレーシング・キットだったのではと思います。
ところで、パッケージに書かれている「アルファロメオ ジュリア600GTZ」は間違いで、あきらかに“カングーロ”であります。当時の資料の少なさを感じさせてしまうものではないでしょうか。
4) SCALEXTRIC 1/24scale Alfa Romeo TZ1 RTR 

TOP : COOL !! It's a 1/24 Alfa Romeo TZ1 of old-SCALEXTRIC !!

TOP : It's a rare RTR model.
(C) Photographs by Dr.K.

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カングーロ レストア記へ続く


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(C) Photographs by Dr.K.