THE SPECIAL REPORT OF MODEL SPEED LIFE 
THE HISTORY OF '60s MODEL STOCK CAR RACING
 日本モデルカー・レーシング界におけるストックカーレーシングの歴史


PART 1
PART 2
PART 3
 PART 1-2にかけて、駆け足で日本モデルカーレーシングにおけるストックカー・レーシングの歴史をたどってまいりましたが、PART 3では、1966年から1969年頃までに製作された自作ストックカー、およびストックカー・キットを御紹介したいと思います。自作ストックカーについては、何もかも全て自分で作り出すしかなかった1965〜66年当時のシャーシ、いわゆるフルスクラッチ・シャーシを当時のモデル・スピードライフ誌より抜粋引用活用させて頂きながら、試行錯誤の繰り返しにより生まれたこのすばらしきシャーシたちをご覧頂きたいと思います。
また、ストックカー・キットとしては、1966年当時に発売したということ自体に意義があった 長谷川製作所製1/25スケール「ビュイック・ワイルドキャット」の紹介と、レアなキットについて御紹介したいと思います。
(1)試行錯誤の頃(1965-66)
 ここに当時のストックカー・レーシングについての解説、および製作記事が載っておりましたので、再びモデル・スピードライフ誌から引用させて頂きながら続けていきたいと思います。

“ダイナミックな・・・レースが楽しめる!” 
ストックカー・レーシング シャーシの作り方

 ストックカーの製作にあたり、一番考える事はシャーシのことだと思います。ストックカーレーシングのキットは市販品がありません。ボディは、AMTとかJO-HANなどの1/25スケールの最高なボディがありますが、この長いホイールベースに合った市販シャーシはありません。そこでシャーシは手製ということになります。
1) モーターの決定 
 モーターはいろいろあり、マブチFT-36、FT-16Dを2個、天賞堂マイティーモーター、宮沢製モーター、カツミDV-18E6V巻、その他いろいろありますが、ここではカツミDV-18E6Vを選ぶことにしました。
 その理由は、ストックカーのボディはどうしても重くなりますので、トルクの強いモーター、それに回転数も20,000回転以上必要であること、モーターの重さと大きさも考えてこのモーターを選ぶことに決定しました。
2) シャーシの製作方針 
 まずi)軽量にすること ii)スイングアーム式のガイドにする iii)サイドワインダー式はやめてクラウンギヤを使うこと。
この3点を第一に考え、パイプ径2mm、径3mm、径6mm、真鍮板1mm x 10mm、1mm x 20mm、0,8mm x 10mm 各1枚、を用意しました。
 工具は、ドリル、2mm径、3mm径、5,5mm径ドリル刃、ハンダ付け用具一式(コテは100W以上)、糸ノコ、ヤスリ、ニッパー、ペンチ、ドライバー大・小は必要でしょう。
3) モーター受け 
 シャフト受けのブロックを第1図のように1 x 20mmの真鍮板に、寸法通りポンチ穴を定め、図のような寸法に作ります。
真鍮板に寸法を入れるときにケガキ針で正確に入れて、穴をあける所のセンターに正確にポンチを入れることが第一です。 次ぎにドリルで穴をあけますが、真鍮板をバイスにしっかりと固定してから、ポンチ穴よりはずれないようにあけます。
 次ぎにこれをコ型に折り曲げるのですが、バイスに固定するときに寸法のけがいた線に、ピッタリと合わせてはさみ、寸法の描いてある方へと曲げます。(第2図)
4) フレーム
 第3図のようにモーター受けの左右に、3mmパイプをハンダづけします。ここで注意することは左右両方のパイプが平行であることと、上下のねじれがないように固めることです。
ハンダの部分は、15mmぐらいが良いと思います。また、ハンダづけする時にコテをよく熱し、ハンダをゴテゴテに付けないようにしなければいけません。
パイプの長さは約150mmぐらいのパイプを取り付けます。(第3図)
5) 前輪軸受け
 6mm径パイプを40mmの長さに切り、両サイドにオイルレスメタルを入れハンダづけします。6mm径パイプを40mmの長さに切ったらパイプの内側にハンダを薄く流しておき、そこへオイルレスメタルを入れます。入りましたら第4図のようにシャフトを入れておき、パイプの外側から十分に熱したコテをあててガッチリとハンダづけします。シャフトを入れておいて行なうことは、センターを出すのにこのようなことをします。
6) 前のボディマウント用ブロック
 第5図のように0,8mm x 10mmの真鍮板にて作り、中心に3mmの穴をあけます。
7) 前輪軸受けの取り付け
 シャーシのパイプにホイールベースに合わせてハンダづけしますが、ボディの前のホイールアーチの中心からうしろのホイールベースの中心の長さをはかり、ホイールベースが123mm + 3mm= 126mmに合わせておき、第6図のようにして片方をハンダづけしてとめます。
片方をとめましたら、もう片方を同じようにしながらハンダづけしますと、後輪軸の平行度が正確にでます。
8) ボディマウント
 前部ボディマウントは第7図のようにハンダづけして取り付けます。この場合、注意することは、第8図のようにaとa'を同じ高さに取り付けないと、ボディがかしいで取り付けることになります。
 次ぎに後部ボディマウント用金具は、第9図のように0,8 x 20mmの真鍮板にて作り、第10図のようにハンダにてとめます。
9) スイングアームの製作
 第11図のように1 x 10mmの真鍮板にて長さ80mmのものを作ります。重量を軽くするためこのアームにカルメ穴をあけます。第12図のように2mmのパイプを取り付けます。パイプとアームが90度になるように十分注意することです。
 3mm径パイプを長さ15mmに2本作り、第13図のようにアームの2mm径パイプに入れますと、ピッタリとします。
10) スイングアームの取り付け
 スイングアーム軸心はホイールベースの中心に取り付けるようにします。(第14図)
11) モーターの取り付け
 このシャーシのモーター受部に2 x 3mmのネジで止め、ガイドシュ―を取り付けます。その他、ホイール、タイヤなどをセットしますが、シャフト、ホイールは特に精度のよいものを選んでください。
 前ホイールとタイヤは学研の1/24用のもので、ホイールにネジが切ってなく、シャフトに入れ、袋ナットにてとめるもので左右別々に空転するようになっています。
 ギヤは、宮沢製の真鍮製の36枚ギヤ、ピニオンギヤは、ゴーセンの10枚、鉄製にてギヤ比3,6 : 1にしました。
アイテム
メーカー名・名称
寸法
当時の価格
ボディ AMTプラ模型 -
900円
モーター カツミDV-18E(6V) -
700円
ギヤ 宮沢製クラウンギヤ36枚 -
60円
ギヤ ゴーセン製ピニオンギヤ10枚 -
10円
シャフト 明治屋製 3 x 65mm
40円
前ホイール ゴーセン製 17mm
70円
後ホイール 青柳製1/24穴あき -
60円
前タイヤ S1/32後輪用 -
60円
後タイヤ ニチモ製 -
100円
ガイドセット ゴーセン製 -
70円
真鍮パイプ - 2,4mm径
80円
真鍮パイプ - 3,2mm径
80円
真鍮パイプ - 6,4mm径
100円
真鍮板 - 1 x 10mm
50円
真鍮板 - 1 x 20mm
70円
真鍮板 - 0,5 x 10mm
50円
オイルレスメタル 宮沢製 -
60円
スペーサー ゴーセン製 -
35円
ドライバー 1/24童友社製 -
50円
ラバーホーム - -
100円
合計
- -
2,805円
 いかがだったでしょうか、この文章は、1966年2月号の「モデル・スピードライフ」誌に掲載されていたそのものであります。いかに熱心なチビッ子モデルカー・レーシング・フリークであっても、この製作記事は、大人の技術力を要する大変高度なものであったことがお分かりいただけると思います。
また、このシャーシとボディの組み合わせで必要な金額は、上の表でも分かる通り、2,805円もかかります。当時、ラーメン50円、国鉄(現JR)一区間小学生料金5円の時代、そして少年マガジンやサンデーも50円の時代に、3,000円弱の価格は、やはり高嶺の花。田宮模型製ロータス30がモーターなしで、800円だった頃ですから、小学生や中学生にはとても揃える事は出来ない大人の製作記事だったように記憶しています。
(2)ともかく奇想天外だった自作シャーシ
 半田ごてを初めて使ったのは、確か私が中学2年の頃だと思います。私の親父が大の模型ファンだったため、よく間近で器用にハンダをする姿を見ておりましたので、なんとなくすぐにマスター出来たように記憶しています。
しかし、この半田というものは、ワット数によって使い道が違う事に気付くのには、それから2年を要しました。
また、真鍮とピアノ線などを半田するには、大変コツがいることとか、いかに少ない半田で完璧に接着するかがとても難しいことであるのもよく分かりました。
 そのような半田によるモデルカー・レーシングのシャーシ製作を当時当たり前のように作りこんでいた諸先輩方の偉大さが、今、当時の製作記事を見る事により、再認識してしまいました。
では、その自作シャーシで、特に特徴があったものを御紹介したいと思います。

TOP: In 1965, 4WD chassis, it had twin motors.


TOP: Full full scratchbild chassis with twin FT-16 and GOSEN chassis.

 これは、1965年当時に作られたもので、ゴーセン製シャーシを2つつないで全輪駆動化した、異色シャーシでありました。マブチFT−16を前後に置き、同じギヤ比で全輪を駆動する4輪駆動車でした。
それだけ、当時のストックカーは、スピードよりも、よりトルクのあるシャーシとモーターを追求していたことが分かります。
 右の画像は、1969年に東京・カマタサーキットで行なわれた「第5回全日本モデルカーレーシング・グランプリ(チーム対抗戦)」において、見事ストックカークラスで優勝したTEAM CHIKYUのストックカーを誌上で製作再現する記事であります。当時、モデル・スピードライフ誌において、この手の記事は得意中の得意であり、私も随分勉強させて頂いた記憶があります。
では、この製作記事の内容をいつもの様に抜粋引用させて頂きながら作ってみたいと思います。

TOP: R512 motor mount by AOYAGI Co.Ltd
 上のモーターマウントは、私が一番お世話になったと言っても過言ではない青柳製R:512であります。チャパラル2Eも、マクラーレンM6Aもみんなこのマウントを元に自作シャーシを作りました。


 ■シャーシ・・・アメリカのプロが使用し優勝したGT用シャーシをもとに、日本式に改良を加えたものです。タイヤサイズが25mm径なので、コーナーリングの悪いのには悩まされました。
 後輪のタイヤサイズを出来るだけ小さくするために、アングル・ワインダー式シャーシとしました。
 ■タイヤ・・・後輪には青柳金属製R:555-8(ホワイトタイヤ)、前輪はクライマックス製をたいらに削って使用しました。
 ■モーター・・・マブチFT−26Dを0,37mm径でスタートとともに直線でのびるように50回巻ました。
 ■ボディ・・・前輪が25mm径以上という規定のため、前がどうしても浮いてしまうので、前後にスパッツをつけて直線の浮き上がりを防ぎ、コーナーリングを高めました。
 TOP: Left side- Nomal side-winder chassis (Aoyagi's R:512). Right side- R:512 modifyd, angle-winder chassis.
 上の画像左は、標準仕様の青柳製R: 512モーターマウント使用のサイドワインダー・シャーシであります。
そして、右画像が、当時大流行しておりましたR: 512を使用し、アングルワインダー・シャーシに改造したものであります。私などは、ペンチで軸受けパイプ・マウント部を上から見て右よりに、そして左右平行を保ちながら曲げたものでした。すると右画像の様に、アングル・ワインダー・シャーシに生まれ変わるのでありました。
しかし、すばらくすると青柳等のメーカーから、専用マウントが発売されてしまいましたので、この改造は、ほんのわずかの間の流行でありました。
 ところで、このシャーシは、後に発売される青柳製RX: 555-G型 アングルワインダーシャーシの元になったものだと言われているくらいのすばらしい性能を誇っていました。

 
 
(3)時代に埋もれてしまった名キット 長谷川製作所製 1/25スケール「ビュイック・ワイルドキャット」
 1966年、意表をついて長谷川より発売された日本で初めてのストックカー・レーシング・キット、「ビュイック・ワイルドキャット」は、今まで一部のマニアだけのものであったストックカー・レーシングを一夜にしてメジャーなものに変えた画期的なキットでありました。
 時代が、クリヤー・ボディオンリーとなろうとも、ストックカーレースにおける主役ボディは、いつもこのワイルドキャットであり続けました。そんな長谷川製作所のストックカーを御紹介したいと思います。
 
TOP: The Wildcat's Report of Model Speed Life in 1966.
 1966年に発売されていた「モデル・スピードライフ」誌に掲載されていた、長谷川製1/25スケール「ビイュック・ワイルドキャット」キットの組み立てレポートであります。付属のステンレス・シャーシは、同じ長谷川の1/24スケール「ディーノ166P」と基本的には同じもので、ボディが長い分、シャーシ全体を大型化しています。
 モーターは当時最強のマブチFT-36Dを使用、軸受けには後輪オイルレスメタルが使われておりましたが、前輪には何も使われておりませんでした。
なお、ストックカー・シリーズ第3弾で登場した“シボレー・インパラ(ちなみに、第2弾は、“フォード・サンダーバード”)”では、後輪ボールベアリング、前輪オイルレス・メタルが付属されていました。当時の価格は、ワイルドキャット、サンダーバードが、モーター・レスで950円。シボレー・インパラは、1200円で販売されておりました。

TOP:  The Hasegawa's WILDCAT of My collection's body only !


TOP: A Wildcat Kit's Report from A Magagine of Model Speed Life

当の私もすぐさま当時購入した訳でありますが、その迫力あるボディには感銘を受けたのですが、それまで田宮のマクラーレン・エルバ(エルバ・マクラーレンと当時は言ってましたが・・・)などのキットを作っておりました関係上、そのシャーシの出来については少々ガッカリしてしまったというのが本音でありました。
 その後、長谷川は、「シボレー・インパラ」、「フォード・サンダーバード」などを次々と発売して、ストックカー・レーシングは徐々に人気を不動のものにしていくのでありました。

TOP: 1/25 Hasegawa's FORD THUNDERBIRD.
(C) Photograph by Dr.K.

TOP: THUNDERBIRD's chassis, it made a all stainless.
(C) Photograph by Dr.K.
 上の画像は、Dr.K氏が所有されております、長谷川製1/25スケール「フォード・サンダーバード」であります。
シャーシは、同社ストックカー・シリーズ第1弾のビイュック・ワイルドキャットと同じです。
ディーノ166Pとの違いは、リアとフロントのボディ装着ステーが延長されていることぐらいではないでしょうか。
 さて、このシャーシについて、当時はどのような評価を下していたのでしょうか。
ここに、1966年6月号のモデル・スピードライフ誌にそこのところについて詳しく書かれておりましたので、再び抜粋引用させて頂きながら紹介したいと思います。
写真による
NEW MODEL RACING CAR
=組立紹介とハイスピード工作=
“ストックカーレーシング
1/25 SCALE ビュイック・ワイルドキャット”
■長谷川製作所製 1/25スケール
モーター FT-36D
―規格―


縮尺
1/25スケール
全長
220mm
全幅
80mm
ホイールベース
126mm
モーター
FT-36D
価格
モーター別
950円
(1966年当時価格)

 

長谷川製作所製 ワイルドキャットを組み立てて見て
 ここ数ヶ月のうちに、ストックカーがコース上を数多く走るようになり、サーキットのレースにおいても、このストックカークラスが行なわれるようになりました。
 しかし、今までフォーミュラやGTのレーシングカーの組み立てキットはありましたが、ストックカーの組み立てキットはありませんでした。よって、ストックカーを作るには、ボディはAMTやJO-HANその他のプラスチックモデルのボディを別に入手して作らなければならず、かなりの製作技術が必要でしたので、もっぱらストックカーのファンはベテランに限られておりました。
 今回このストックカーの組み立てキットが新発売されましたので、ジュニアクラスの人々にも、十分にストックカーの楽しみを味わうことが可能になったわけです。
 この長谷川製作所製のビュイック・ワイルドキャットは、1/25で縮尺も正確で、ボディ全体のラインも大変よく、実車のプロポーションに忠実に作られています。フロントバンパー、ラジエタ―グリル、ライトなどのメッキパーツも立体感よく細部のデティールも良い仕上げに出来上がっています。
ボディの肉厚も薄く、ボディ自体の重量はかなり軽くなっていました。
 この組み立てキットを組み立てて走らせたところ、良い走行性能を感じましたが、気がついた点も少々ありましたので上げてみたいと思います。
 <シャーシー>
 このシャーシーは、ステンレス製ですが、重量が少し重いようです。シャーシーが重いために総重量が大きくなります。しかし、重心は低く出来ておりますので、コーナーでの安定性は良いようです。
 <ギヤ>
 キットに入っているギヤですと、歯型が浅いので、ギヤの噛み合わせが良くありません。そして、モーターはFT−36Dを使用するには歯数が小さい為、ギヤ比を低くして3.6 : 1-4 : 1ぐらいが必要です。
 <前輪のトレッド>
 十分に広げたいところですが、シャフトが短い為、トレッドを広げることが出来ません。トレッドを広げることによって安定性を増すことが出来ます。長いシャフトに交換すべきでしょう。
 <前輪タイヤ>
 少し柔らかいようです。ストックカーのようにホイールベースが長く重量のある車ですとコーナーにおいて、前輪でのふんばりが良すぎると横転しやすくなりますので、少し硬めのタイヤを使用します。
 <重心>
 重心を低くするため、ボディセットをもっと低くセット出来るようにしたいものです。
■ワイルドキャット ハイスピード工作■
 ストックカーレースで上位入賞を狙うには、やはりチューニングアップが必要です。非常に良いプロポーションのボディを生かし、重心の低いシャーシーを使用して安定の良い性能にすることです。
1) プラスチック製のドライバー席をはずして、より軽量化のために、厚紙を室内の大きさに切り、その上にドライバーを乗せます。裏側からセロハンテープで止めます。このときに室内からシャーシー部が見えないように紙の大きさに注意してください。
2) シャーシーのボディ止めをスポンジに変えます。これによって、ギヤ音や振動を弱くすることが出来、ずいぶん走行がスムーズになります。取り付けの時にできる限りボディを低く取りつけるように、スポンジの厚さを選んでください。ストックカーは重心を低くするほど安定性が増します。
3) ギヤを交換、歯型の深い噛み合わせのギヤに変え、ギヤ比を4 : 1とします。次ぎに、上げるモーター改良によって、4 : 1でも十分にスピードが伸びることです。
4) モーターFT−36Dの改良、アマチュアの巻線の巻き直しをします。ストックカーの重量のある車には、回転数よりもパワーを求めます。今回は、0,35mm径のホリマリ線を75回巻きにしました。
5) 前車軸を長さ65mmに替えて、トレッドをなるべく広くとりました。同時に、ホイールはそのまま使用し、前輪タイヤをゴム質の硬いものと交換します。
6) ガイドウエイトを大きいものと交換してより以上接触を良くすることです。
7) 後輪タイヤの角を削ります。これによってコーナーにおいての横へのすべり方をスムーズにして、運転をしやすいものにすることができます。
 いかがだったでしょうか。当時のインプレッション(・・・当時の言葉では、何と言ったのでしょうか?!)での改良点は、まさしく私が小学生時代に感じた事そのものでありました。当時の長谷川製のキットを手にいれて走らせた1人として言わせて頂ければ、これらの指摘内容は、最後まで改良されることなくモデルカーレーシング終焉を迎えてしまった永遠の課題点であったように思われます。
 それでは、最後にストックカーのボディとしては、大変珍しいボディ・キット アオシマ製1/25スケール “フォード・フェアレーン トリノGT”を御紹介してこの企画ページを終わりたいと思います。欲しかったな〜!!
■アオシマ製 1/25スケール フォード・フェアレーン トリノGT■
(1969年発行“模型とラジオ”3月号 モデルカー製作特集「モデル・スピードライフ」より抜粋引用させて頂きました。)

TOP : The 1/25 Model Kit of '68Ford Fairlane Torino GT by AOSHIMA.
END

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(C) 7/MAR/2001 Reports by Hirofumi Makino