「山代ゴルフ倶楽部」(36ホール、石川県加賀市小坂町ト甲7-2)を経営する(株)山代ゴルフ倶楽部(東京都新宿区揚場町2の12、牧野重雄社長、資本金3億5000万円)は平成16年7月16日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、即日保全命令を受けた。
申請代理人は服部弘志弁護士(03・3561・8686)他で、監督委員は加々美博久弁護士。
同社は、熊谷組の子会社として設立され、同GCの開発許認可を平成4年に取得して着工、7年に同GCをオープンした。その間の5年にはゴルフ場施設を(株)ダイヤモンドリゾートに賃貸する契約を結び、ダイヤモンドリゾートが同年からオープン後にかけて980万円、1180万円他で会員募集を行うとともに運営してきた。
しかし、ダイヤモンドリゾートは9年末に運営権を(株)山代GCに返還。その際、(株)山代GCは会員の預託金を引き継いだ。
今回の事態は、
@ 26億円の債務超過になっていること、
A 預託金の償還が今年6月から順次発生していること、
・・・・などが原因としている。負債は、会員1845口の預託金141億5700万円を含め188億5000万円。(株)山代GC側では、「自主再建を目指す」としている。
なお、現在の(株)山代GCの親会社は、熊谷組の会社分割で設立されたニューリアルプロパティ(株)(東京都新宿区津久戸町2の1)で、株式の100%を所有している。
↓↓↓ その後の経過
平成17年1月12日に(株)山代ゴルフ倶楽部の債権者集会が開催され、出席債権者数1291名の内1234名(95・58%)、議決減額では87・18%の賛成多数で再生計画案が可決した。計画案は、(株)熊谷組からの会社分割により設立されたニューリアルプロパティ(株)の支援(弁済資金を借り入れる)で自主再建を目指すというもの。
会員に対する弁済条件は、退会及び継続にかかわらず預託金額面の98・54%カットし、残り1・46%を一括弁済(認可確定日から3ヶ月以内)した。
継続を希望する会員に対しては、会員権一口を二口に分割するなどの対応を行い、無償で預託金請求権のない譲渡可のプレー会員権を発行した。
↓↓↓ 平成31年4月1日追加
平成31年3月20日、山代GCがエイチージェイグループに経営交代
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