Needlework Marble 大西淳子

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2010年9月のキット

葡萄柄の長財布

 
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作者より

 バッグについては、季節ごとに取り替えたり、服装の雰囲気や出かける場所によって換えたりするので、何となく意識があるのですが、小物は、私の場合こまめに取り替える習慣がなく同じものをずっと使っているので、あまり意識をするということがありません。

 ですので、何かの機会に、「それも作ったの?すてき~!」なんてポーチを褒められたりすると、ああ、そう言えばこれ私が作ったんだよね、と改めて思い、ついでにいろいろ取り出して見せ、さらに褒めてもらえたりすると、自分の身の回りのものを自分の好きなように作れるってやっぱりいいなぁ、と手作りのよさを再認識します。

 ただ、本当にずっと使い続けてしまうものですから、気がつけば、修理が難しくなるレベルまで使い込んでしまうことも多々あり、後悔、反省がつきもの。このたびも東急のカリキュラムの中で作った小さな財布を小銭入れとして使い続けること数年、ついにパッチワークの着物地が擦り切れてしまいました。まあ、そこまで使うということは使いやすかったんだな、と自分を慰め、そしていよいよ新しいお財布を作ることを決意。

 前回の東急で作った長財布は、私の中ではおでかけ用にしたいという願望があるので、今度作るのはもう少しカジュアルなものにしてみたいのです。

 こちらのほうが使用頻度が高まると考えられるので、生地も古布ではなく、丈夫なコットンにしようかと。

 そして開けた時も楽しめるように、内側は色々な柄の生地を組み合わせてみました。

 カードが8枚収納できるポケットが両面についていますので、片側にはキャッシュカードやクレジットカード、もう片面にはポイントカード類と仕分けることができます。その後ろ側が札入れになるので、片側にはお金、もう片側にはレシートと分けていれることができます。中央にあるコイン入れも横長なので、中が見やすいです。

 ビーズをつけることはちょっと迷いましたが、やはり付いていたほうが断然かわいいし、「これは繊細なものなんだ」という意識が高まるので、逆に丁寧に扱うようになるかな、という期待を抱きつつ…。

 出かける場所や使うバッグによって、小物類をその都度コーディネートする、なんてお洒落が出たら素敵、いつかはそんな余裕のある大人になりたい、と常々思っていますが、それって一体いつなんでしょう?そうではなくて、少し時間をとって、日常の小さなことにも気を配る、そういう習慣を作ることで気持ちの中に余裕が生まれるのかもしれません。

 美容家の田中宥久子さんが書かれた文章の中に「美は細部に宿る」という話があり、一見人目に付かない小さなところにも気配りをする、という心や生活の余裕が、やがて表情や振る舞いにも表れてきて、その人を美しくみせるのだ、という内容だったと思います。

 まずはこのお財布を大切に使うことで、憧れの大人像に向かって一歩前進、と思っている今年の秋です。

キットについて

キット価格 9,000円(税抜)
サイズ 11×20×1.5センチ
キット内容 オリジナルプリント(ノスタルジア・乙女椿・バンブービート)、USAプリント2種、無地シーチング2種、20センチファスナー、40センチファスナー、薄手接着芯、牛革ファスナー引き手2個、丸カン2個、ビーズ2種、スパングル1種、5番刺繍糸1種

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