梅雨明け前から真夏のような日が続いていますね。せめてバッグぐらい涼しげなものをもって出かけたいと思いませんか。
今回の着物地は大和の骨董市で見つけました。なんてかわいいの!と心の中で叫ぶと同時に、昔の人の素晴しいデザインにまたまた感動してしまいました。今ちょうど見頃を迎えた紫陽花のような紫がかったブルーの地に浮かぶ淡い色の紙風船たち。見ているだけで心が安らぎます。ただ、自分で身に付けるには難しい柄、諦めて母に送り解いて洗ってもらいました。
前々から夏になったらこれでバッグを作ろうと思っていたのですがこの大らかな柄を生かせるデザインが浮かばなくて生地のまま暫く保留となっていました。ある時、別のバッグで使ったエスニックな籐のハンドルのことを思い出し、試しに組み合わせてみたら偶然にも柄の紙風船のようなふわふわのバルーンスタイルのバッグが出来上がりました。生地の合わせ目に銀糸でフェザーステッチをし、アイボリー、クリア、コーラルピンクのビーズを付けて透明感と輝きをプラスしました。裏地はこの着物地と似た配色のストライプのプリントがあったのでそれを使うことに。
私は「作ったバッグは使って欲しい」派ですが、このバッグに限り使わないで飾っておくことも認めます。そう思うのも仕方ないくらい儚くて優しい雰囲気のバッグですから・・・。