レントゲン検査を受けたのだけれど・・・

妊娠していることに気付かずレントゲン検査を受けて,胎児への影響を心配される方がたくさんおられます。
放射線の胎児への影響について,少しお話しします。


放射線を多量に浴びると危険な時期は?
  
物実験の結果からは,妊娠47週に放射線を浴びると胎児に奇形が生じる可能性があるのですが, 実際には妊娠815週が最も危険です。の時期に多量の放射線を浴びると,小頭症や精神発達遅延を起こす危険があります。


どの程度の放射線を浴びると危険なの?
    
胎児の被爆量が,10radを越えると胎児に障害が生じると考えられています。
おなかのレントゲン写真1枚での胎児被爆は,
0.1 rad
大腸や小腸の造影検査で
24 rad ,腹部のCT検査でも3.5 rad です。
胸部のレントゲン写真1枚では,0.05mrad0.00005rad)にしかなりません。
ンの放射線治療を受けるなどを除き,診断のために行った放射線検査によって胎児に障害が起きることは,まずありません。