なぜ尿酸値が高めになるのか  

性別・年齢                      

男性に多い。
 (高尿酸血症の人のうち痛風になる人は
10人に1人の割合ですが、その95%以上が男性)

女性は尿酸値が平均で男性より
1020%ぐらい低い。
 (女性ホルモンが尿酸を体内から排泄する働きをもっているためだと考えられている)

男性:
3050歳代が中心。
  (思春期に急激に上昇し頂点に達し、老年期になってやや低下する)

女性:閉経後に上昇して男性に近づく。
  (年齢による尿酸値の増減はあまりない。)

遺 伝

日本では明らかに遺伝的要素をもって発症するのは
1割未満。遺伝とされるほとんどが「多因子遺伝」(病気になりやすい遺伝子はひとつではなく多数あり、それらが絡み合うと病気を引き起こす)。
           
高尿酸血症は遺伝すると一般的に言われています。一方で、多因子遺伝があっても親と同じ生活習慣をもたなければ、その子供が、必ずしも高尿酸血症を起こすわけではないといえます。

肥 満

肥満の人が好む食生活が尿酸値を上げる。                    
(動物性脂肪やたんぱく質のとり過ぎが、尿酸のもととなるプリン体を体内に増やす原因となる)
尿酸の排泄が悪くなってさらに尿酸値が上がる。
(太った人には汗かきが多いが、汗の中にはあまり排泄されない。たくさんの汗をかくと体液量が減り、相対的に尿酸の濃度が上昇する。また、尿の量が減り、尿が濃くなって尿が酸性に傾き、尿酸が溶けにくくなってしまう。)