牛乳はカルシウム豊富で骨粗しょう症予防に良いというが本当にそうでしょうか
確かに牛乳を飲むと血中カルシウム濃度が急激に上がります。
しかし、それは血中カルシウム濃度が上がるというだけで、体内に吸収されて骨になるという訳ではありません。
牛乳のカルシウムは吸収されにくいのです。生理学的に見ても生体のホメオスターシス(恒常性)の働きによって血中のカルシウム濃度が急に高くなり過ぎるとカルシウムは腎臓から排出されてしまいます。
その上、排出するときに余剰カルシウムだけ排出されれば良いのですが、マグネシウムや亜鉛、鉄などの他のミネラル、さらにビタミン類も一緒に尿から排出されてしまい、結果的に骨を作りための必須ミネラルが消耗してしまうことになります。
アメリカ、デンマーク、フィンランド、スウェーデンといった酪農がさかんな乳製品を大量に摂取している国に骨粗しょう症や股関節骨折が多く、牛乳がカルシウムの吸収に役立っていないことを証明してます 。
最近になって(2001年)、ハーバード大学でも7万8000人を対象に12年間調査した結果、牛乳を飲めば飲むほど骨粗しょう症になると結論づけています。