運動療法

普段から運動をしている人は、心臓が強化され筋肉も酸素を効率よく取り込めるようになるため、ちょっとした労働やスポーツで血圧や脈拍が増えすぎたりしなくなります。また、血液が血管内で固まりにくくなり、脳梗塞や心筋梗塞の予防にもなります。穏やか(他の人とニコニコはなしながらでもできる運動)で適度な運動は、高血圧の非薬物療法として重要です。

向いている運動は、体操、水泳、テニスのような全身運動や手足を屈伸させるものです。ジョギング、自転車こぎのような下半身をよく使うものも有効です。ボディービルのような、何かを支えたり強く握らなくてはならないような運動は、向いていません。スポーツをあまりしない人は、ただ散歩をするだけでも十分効果があります。週に3〜5日、少し早足で30分くらい歩きましょう。

ただ、血圧がかなり高い人、狭心症、心不全、腎臓病、重篤な眼底変化のある方などは、運動の制限があるので、医師にチェックを受けてから行ってください。

 

その他、ストレスをためない、急な温度差がないようにするなど心掛けましょう。