では具体的解決策にはどんな方法が?
★規則正しい食生活
ダイエットのために過度な少食をすると、かえって便秘を促進します。
便の材料ができないからです。
繊維質の多い食品を食べたり、起き抜けの冷水を飲むのは便秘の種類によって良い場合と悪い場合があります。
弛緩性便秘では、腸の動きを促進するような食品、過敏性腸症候群のひとつ、けいれん性便秘では腸を刺激しない消化の良い食品を選ぶことが大切です。
弛緩性・習慣性便秘に適した食品
けいれん性便秘に適した食品
糖質
玄米、麦飯、そば、オートミール、黒パン、イモ類、豆類。
白米、白パン、うどん、じゃがいも、その他のイモ類は裏ごし、豆類裏ごし。
たんぱく質
獣鳥魚肉、卵、大豆およびその加工品、乳製品。
但し、肉類はほとんど吸収され、糞便になる量が少ないので、多量摂取は避ける。脂肪が少なく、繊維のやわらかい肉類(ささみ、子牛肉)。白身魚、豆腐、高野豆腐、卵、温めた牛乳、ヨーグルト。
脂肪
バター,クリーム、マヨネーズ、その他油脂類。
バター,クリームなど乳化脂肪を少量、消化のいい形で。
野菜類
繊維の多い筍、ゴボウ、レンコン、フキ、セロリ、とうもろこし、きのこ、海草など。
繊維の少ないものを熱煮して、できたら裏ごし。
果実類
生の果物。
繊維質だけでなく、有機酸が腸を刺激する。煮た果物。但しパイナップル、いちじくなど繊維が多かったり、種を含むものは避ける。
その他
炭酸飲料、水分の多いもの。冷たいもの。
調味料(食塩、砂糖、酢)、香辛料(わさび、からし、コショウ、カレーなど)、蜂蜜。味付けはなるべく薄く。
お酒、タバコ、冷たい飲み物、香辛料は避ける。大腸運動が一番活発なのは、起きたてです。
この時間を利用するのが一番効果的。
朝ご飯はゆっくりと食べる。
排便感がなくても朝食後にトイレに行く。
精神的緊張は腸管運動を抑えるので、時間的余裕を持って行動する。
★行きたい時にトイレに行く
便意を催した時に我慢すると、だんだん排便反射が麻痺してきます。
便意がある時にすぐトイレに行きましょう。
痔で排便に痛みをともなうために、つい我慢してしまう。そんな人はやはり痔を治す事が先決です。恥ずかしがらずに医師を訪ねましょう。★快適なトイレづくり
便意を催したら何度でもトイレに行く。トイレを快適に過ごせるように、清潔に。
また冬は暖かく、夏は涼しい快適な場所とする工夫をしましょう。
お気に入りの写真や、やさしい香りのポプリを置くなど、好みに応じた工夫をすると楽しいですね。
★腹圧を鍛える
適度な運動、体操は腹筋強化のみならず、腸管運動を促します。
和式トイレは腹筋を鍛え、肛門括約筋を開く構造になっています。
★ストレスをなくそう
ふだん普通の便が出る人でも、興奮したり心配事があると、大便が出にくく、また細くなることがあります。
これは結腸のけいれんが原因です。
ストレスを解消する方法は人それぞれ。好きなことをしたり、リラックスできる時間をとり、ストレスをなくしましょう。