便 秘

あなたは、一週間に何回排便がありますか?
排便の回数はもちろん、不快感があるか?これも問題です。
お腹が張る。肥満。肌荒れ。痔の原因。食欲不振。エトセトラ・・・。
では、どうしたら?
その前に、敵を良く知りましょう。


便秘の種類

便の形態で見分けられる便秘の種類。
ちょっと観察して、どれに当てはまるか調べてみましょう。
さて、その前に健康な便とはどんなものでしょうか?
 
健康な便

黄褐色のバナナ状または半練り状で、匂いが少なく、するりと出るソフトなもの。






 

便の形状

少ない便

硬くて断片的な便

太くて硬い便

兎糞状の便

便秘の種類

食事性便秘

習慣性(直腸性)便秘

弛緩性便秘

痙攣性便秘



繊維の少ない偏った食事
小食。
腸壁に刺激が起こりにくい。

度重なる便意の抑制。
下剤や浣腸の乱用。
(女性に多い。)
直腸の感受性が低下し、糞便が送られても直腸が収縮しにくく便意が起こりにくい。

大腸の緊張低下・運動の鈍化。
腹筋力の衰えから、排便時に腹圧がかけにくい。
(老人や無力体質者・長期療養者・出産後の女性に多い。)

ストレスや自律神経のアンバランス。特に副交感神経の過緊張による。
(下痢と交互に起こることも多い。)
結腸に痙攣が起こり、そこが狭くなって便の通過が妨げられ、直腸に入るのに時間がかかる。

改善法

食事を十分に取る。
繊維の多い野菜や果物を多くとる。


朝食を十分とる。
朝のトイレタイムをゆとりをもってとる。

 

繊維の多い食物をとる。
適度な運動をする。

精神面での余裕。
ストレスをなくす。
繊維・香辛料の多い食物は避ける。

この他、手術や薬によって便秘になる事もあります。
また、ストレスの多い現代、過敏性腸症候群(IBS)という、便秘や下痢を繰り返しす複雑な症例もあります。
ここでは特に過敏性腸症候群のなかの便秘型疾患である「けいれん性便秘」に照準を合わせて書いています。


器質性便秘

大腸狭窄、肛門狭窄など、大腸、肛門部に病変のあるもの。
手術の後の閉塞。
これらは視診、触診のほか、注腸X線検査や大腸内視鏡検査で分かります。

症候性便秘
神経の圧迫で便が出にくくなる事があります。
また、腹痛止めや鼻炎に使われる抗コリン剤や貧血を治すための鉄剤で便秘になったり、便秘がひどくなる事があります。
診察時にお医者さんに相談しましょう。

過敏性腸症候群
腸に異常はないのに腸の運動リズムがおかしい状態です。
不安やストレスで自律神経の調節がスムーズにいかず、腸の動きが過敏になっている事が主な原因です。
腹痛、お腹が張る感じや、ゲップ、おならなどガス症状が強いのも特徴の一つです。
便通異常には次のようなものがあります。

@便秘型 コロコロした兎糞状の便が出て腹痛を伴う。女性に多い。(けいれん性便秘)
A下痢型 持続的な下痢が続く。軟らかい便から水っぽい便まで状態はさまざま。男性に多い。
B便秘・下痢交替型 便秘と下痢を繰り返し、便通が一定でない状態。