ミサワホーム系列を離れ、平成17年4月からパブリック運営に移行した4コースが共通の年次会員「JG悠々クラブ」の募集を行うなど、同ホーム系列だったゴルフ場(国内8コース等)が新たな道を歩み始めている。
4コースは、ミサワ北海道Gリゾート、ミサワ杜の公園GC(宮城県)、ミサワガーデンGC(栃木県)、ブリティッシュガーデンC(山梨県)で、年次会員になると4コースとも全日メンバーフィ(グリーンフィ無料)でプレーできる。
例えば、今年8月1日段階の料金ではミサワガーデンがセルフ5425円(昼食付き)、キャディ付き8575円(昼食付き)、ブリティッシュガーデンはセルフ6100円、キャディ付き8600円で、乗用カート(5人乗り)が導入される10月からはセルフ6375円、キャディ付き9000円に改定される。
年会費は税込み3.15万円で、有効期間は入会から1年間。問い合わせ窓口はコースとなっている。また運営受託のミサワリゾートが首都圏で運営する北武蔵CC(埼玉県)など6コースを提携料金で利用できるとしている。現在の年次会員募集は2次募集とし、定員500口で9月末まで募集する。
年次会員の1次募集は旧会員を対象に行った。年次会員募集は来春まで続ける方針で、情勢次第では来春以降、正会員を募集することも検討している。
今回の4コースは、ミサワホームが昨年12月に産業再生機構の支援を受けたことにより、ゴルフ場再生ファンドとして組織された「ジャパンゴルフプロジェクト」(以下JGPと略)の傘下となった。これに伴いミサワホームでは今年3月末、今回の4コースの会員には預託金全額を返還しており、4コースは今年4月から実質的にパブリック運営となった。
その他のミサワホーム系列では、JGPがスポンサーとなる民事再生計画案が否決され、運営会社が破綻となるミサワカーディナルGC(新潟県)、他社がスポンサーとなる再生計画案が成立したミサワアドニスGC(岐阜県)とブラッサムガーデンC(山形県)の3コースは、法的整理でグループから離脱が決定している。
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一方、ミサワホーム系(現在はJGP)と連携し、ゴルフ場運営を受託しているミサワリゾート(株)(ゴルフ場運営は子会社のジャパンゴルフマネジメント(株))は、法的整理の3コースの運営からは離れることになるが、他の大企業系から運営受託していた久慈大洋GC(茨城県)などの経営を今年新たに引き受け、ゴルフ場事業を拡大している。
また、ミサワリゾートは11月1日に「リゾートソリューション(株)」へ商号を変更、三井不動産との提携や役員の受け入れで新たな道を探る。ちなみに、旧ミサワホーム系も含めて”ミサワ”の冠が付いたゴルフ場名はそれぞれ変更が予定されている。
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