「富士三次カントリークラブ」(27H、広島県三次市糸井町犬山1411、昭和52年(1977年)8月開場)が、昨年12月29日をもってゴルフ場の営業を終了し閉鎖したことが判明した。地元の中国新聞が昨年の12月27日に報じたもので、跡地を大規模太陽光発電(メガソーラー)を手掛ける企業に売却する計画だという。
富士三次CC URL=http://fujimiyoshicc.com/ (表示方法)
地図(グーグルマップより)
同ゴルフ場を経営する富士観光(株)は、平成17年(2005年)7月に60億円の負債を抱えて民事再生法を申請したが、平成21年7月8日付で再生手続終結決定を受けている。
再生計画案は白主再建型で、退会会員には預託金の10%を弁済(年間弁済枠超は抽選)、継続会員は30%が新預託金(平成23年4月据置、年間限度枠超過の場合は抽選弁済)となっていた。
→ 富士三次CC・過去の経緯
報道によると、富士観光(株)は2022年12月期売上高が1億4700万円で純利益2250万円を計上していたが、来場者の減少などで経営が悪化し、期限までの預託金返済が滞る状態が続き、資金繰りに窮するようになっていたという。
代理人の久笠信雄弁護士(久笠法律事務所、広島市中区、TEL:082-502-0770)の話として、「ゴルフ場の事業承継でも何件か交渉したが、会員への弁済等に相当する条件には至らなかった。会員にできるだけ迷惑を掛けないように不動産を太陽光発電事業者に売却し、会員への弁済に充てることにした」と報じている。
ちなみに、同CCは中国自動車道・三次ICから車で5分に位置。自然丘陵地に点在する池を果敢に攻める戦略性が魅力名物の”富士山”や”斜張橋”が池に美しく映える。中村寅吉プロ監修により、楽しいゴルフを満喫できる美しいコースレイアウト。
参考までに、ゴルフ会員権相場(名義書換料5万円、年会費2・2万円=正会員、税込)は、売り買い共に”相談”と低位で低迷していたようだ。
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