● 幼児期の絵の発達 ●
▼0歳 |
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(絵はありません) |
【解説】0歳代にどれだけしっかりハイハイをしたかによって、描線の力強さがちがいます。描線の弱さは、足腰の弱さに関係しています。 |
▼1歳 |
肩を支点とした腕の上下運動 |
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【解説】肩を支点として腕を半径とした上下運動。自分の手の運動と、画面についた跡との関係は、十分な意識は無く、顔を横に向けて手だけを動かしています。 |
▼1歳2か月から5か月 |
ひじを中心とした腕の往復運動 |
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【解説】このころには歩けるようになり、言葉をしゃべり始めます。スプーンを使って食べるなど、道具を道具として使い始める時期であります。 |
▼2歳 |
肩と肘2点を支点とする運動「ぐるぐる丸」 |
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【解説】なぐり描きに言葉で意味をつけ始めます。 |
▼2歳半前後(1) |
はじめと終わりのある止まった線 |
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【解説】手首が働くようになり、縦線が引けるようになります。描いたものの相互関係が形成され、話し言葉で意味づけをします。 |
▼2歳半前後(2) |
自我の拡大期 |
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【解説】目と手の協応能力が育ちます。身辺自立の主体的能力と意欲が急速に高まっていきます。手の操作機能が発達し、足腰がしっかりして両足とびができるようになります。 |
▼3歳 |
「ファンファーレ」 |
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【解説】仲間を通じて生まれるいろいろな生活経験を表現するようになります。2つの事がしっかり統一されて、自分のものとなります。イメージによる表現の幕開けとなります。 |
▼4歳(1) |
描く喜びの獲得 |
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【解説】同一の形の反復が見られるようになります。 |
▼4歳(2) |
羅列的表現 |
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【解説】このころはまだ、形と形とのつながりは表現されません。 |
▼5歳から8歳 |
基底線表現 |
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【解説】太陽は上、地面は下というしるしの表現ができるようになります(空間認識)。大・中・小の三つの世界、因果関係、時間の流れの理解ができるようになります。 |
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こうして豊かなイメージにより、伝えたいものが楽しく描かれるようになります。 |