展示会あるいは各種イベント等の空間を構築するセット類は、会期終了後、パネル類や一部展示台を除いて殆どが再利用されることなくゴミとなってしまいます。そして、それに関わる私どものような業種の会社は、ほとんど例外なくそれらのゴミに悩まされることになります。
美術セット類を製作するためには常に大量の材木が必要となります。国内産の材木は勿論、海外からも原木のまま、あるいは合板として大量の材木が輸入され、私どもがそれらを利用しているというのが現状です。
ただでさえ開発という名目で乱伐され減りつつある地球の大事な森林資源、長期にわたって使用する一般建築とは違い、それらを多く消費し、会期が終わり本来の目的が終了したからといって即ゴミとして捨ててしまう我々のシステムには常々抵抗がありました。が、材木に代わる材料がない現状では残念ながらすぐにそのシステムをやめるわけにはいきません。
私どもは、せめてもの抵抗として、現在ドイツにおいて普及しつつある『パーチクルボード』という材木のチップを再利用して製品化した合板を基にしてパネルや様々な部品を作り、それらの組み合わせ方によって様々な造形が可能で、しかも半永久的に再利用が可能というシステム(BAUシステム)を導入し、展示会やイベントなどに関わる各団体にその利用を働きかけてはおりますが、まだまだそのシステムが主流となるのには時間がかかりそうです。
それでは、われわれが現在早急に手を打てることは何か。そこにもう一つのプランが浮かび上がってきました。「ゴミとしての廃材を、建築資材としての再利用にこだわらずに、グローバルな見地から再利用する方法を考えれば良いじゃないか」つまり、BAUシステムに代表される再利用を前提としたシステムの普及を待つばかりでなく、「ゴミとして排出される一方の廃材をエネルギー資源として再利用するシステムを開発してみようじゃないか」ということです。
このシステムの研究を始めてまもなくの頃、TV朝日の『ニュースステーション』に端を発したダイオキシンの問題がクローズアップされてきました。世間の目が、まだこの問題に注がれている今現在こそ私どもの真価が問われる時だと気を引き締めております。
以下、未完成ではありますが現在研究・開発中のプランの途中経過を記しておきます。
これからも随時書き加えていきますので、定期的に覗いて頂ければと望んでおります。
ごみ処理発電事業計画の研究開発
1、ごみ処理の合理性と安全性を追求することによって、ビジネスの可能性を具体化する 。
2、ごみ処理発電を事業化することにより、その部門を独立採算性とし、その安全性に対しての明確な責任を取る。
又、この事業を具体化することによって、正しいコンセプトとアプローチは健全な事業の成立を生むという、未来型ビジネスのモデルケースとして現在の閉塞する経済社会に対しての提案とする。
SEMASSプロジェクトのプラントのわが国への輸入
SEMASS(SouthEastern MASSachusetts)プロジェクトとは、1988年から米国マサチューセッツ州にて稼働している、一日あたり1800トンのごみを原料としての発電をこなしているごみ処理発電プロジェクトで、その規模あるいは安全性の面に於いて全世界で高い評価を得ている。
尚、現在、その模型が米国スミソニアン博物館にて15年間にわたって展示されている。
参考文献
『米国に於けるごみ処理発電プロジェクト ◎経営的視点から考える』
阿部正著 / 中央法規出版
現在推進中の課題その他
- ごみ処理発電プロジェクト
- SEMASSプロジェクトの輸入計画
- 埼玉県への提案
現在わが社では、上記のプランに関してのできるだけ多くの情報、あるいは資料を収集する努力をしております。
もしそういった情報をご存じの方があれば、またはパートナーになっても良いという方がいらっしゃいましたら是非とも下記のアドレスへ、またはファクシミリやお電話にてご連絡ください。
Emal:ns2s-nkmc@asahi-net.or.jp
Tel:042-557-4061〜2 Fax:042-557-4072

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