睡眠時無呼吸症候群とは、字のごとく、眠っているときに息が止まる病気ですが、この病気に罹患していた新幹線運転手が居眠り運転するという事件から、マスコミを通じて広く知られるになり、注目を浴びるようになっております。

この病気は、睡眠中に無呼吸が断続的に繰り返されるため、十分に睡眠がとれず、日中の眠気、集中力に欠けるため、居眠り運転で重大事故を起こしやすくなります。さらに、最近の研究から、睡眠時無呼吸症が糖尿病、高血圧、脳卒中、不整脈、心臓発作(狭心性、心筋梗塞)などの重い病気を引き起こすことが明らかになってきました。

また、これまで、患者さんの典型は「太った中年男性」とされてきましたが、やせた人や女性にも多く、日本には200万人以上と推定されており、この疾患はけっして特殊な疾患ではありません。

以下の症状、病気をお持ちの方は、まずは、かかりつけ医に相談されてみては、いかがでしょうか?
1.日中の眠気や疲労(睡眠時間をたっぷりとった翌日でも出現する)
2.大きないびき
3.無呼吸の指摘(家族、友人から指摘されたことがある)
4.起床時に頭が痛い
5.高血圧(特に早朝高血圧)、肥満、不整脈、糖尿病など

そのだ内科クリニック
苑田 文成