難聴が進むと、人との会話が困難となったり、聞き間違いが多くなることで、外出が億劫になったり、人間関係がうまくいかなかったりする事もあります。
また、テレビや人からの刺激や情報量が減ることで、脳の活性が低下することもあります。
 
一般に両耳とも約50デシベル(中等度難聴)以上の難聴では、補聴器の適応となります。補聴器は難聴の原因・程度により、その効果にかなり差がありますが、文字通り現在の難聴の不足分を補うものです。
 
補聴器の種類として、ポケット型(箱型)、耳かけ型及び耳あな型などがありますが、最近は、軽量・小型でデザイン性にも優れた様々な種類も開発されています。
いずれにしても自分によく合った補聴器を使うことが大事ですので、補聴器屋さんで実際に試しにつけてみて判断してください。
 
また日本耳鼻咽喉科学会でも補聴器専門医制度が始まっておりますので、お近くの耳鼻咽喉科に受診・相談されることをおすすめします。

ひらのクリニック
平野 康文