近視矯正手術の歴史は古いのですが、1990年、ギリシャのパリカーリスによって考案されたlaser in situ keratomileusis(LASIK)=レーシックが現在では主流となっています。

<手技>
①マイクロケラトームナイフで角膜を薄くめくって(フラップ)、角膜実質にエキシマレーザーを照射します。
②フラップを房し、乾燥させ、生着させます。

つまり、角膜の一部を削ることによって、角膜中央部が薄くなるため、角膜の曲率が下がり、近視が矯正されます。

<禁忌>
円錐角膜の初期、角膜厚の足りない方
妊娠中および授乳中の女性
精神疾患を有する人

<合併症>
角膜感染症、夜間の視力低下、ドライアイなど

<保険>
対象外  自費診療

近視矯正手術は、眼鏡やコンタクトレンズとは異なり、本来健康な目に不可逆的な侵襲を与えることであり、術後予期せぬ事が起るであろうことは、充分考えておいた方がよいでしょう。

山田眼科医院
山田 京子