大滝製 1/24 "Ferrari 250 Testa Rossa"をレストアしよう!!
Built, Restoration and Report by T.S

TOP : Otaki 1/24scale "Ferrari TR "Kit.
(C) Photograph by Dr.K

上のキットは未開封の貴重なものであり、今回の特集に合わせてDr.K 氏に特別に見せて頂いたキットである。
この場を借りてお礼を申し上げたい。
 
 
 ホームページ「くるま村の少年たち」も皆様のお陰をもって開設20周年を向かえることが出来た。
その初期の特集の中に「再現!!モデルスピードライフ」という企画があり、その際沢山のスロットフリークの方々に御協力を頂き形にすることが出来た。 その中の1人の“T.S”氏が久々にレストアしようと思うんだけど・・・と問合せがあり、では久々に企画ページ作りましょうか!ということになり今回の企画となった。

 以前にやはり大滝製「コブラGT(デイトナ・コブラ)」もレストアされているので比較してご覧になるのも面白いかと思う。
では、T.S氏流のレストアをごゆっくりご覧ください。
 
 
 
さあ!!ジャンクな大滝製 "Ferrari Testa Rossa"をレストアしてみよう!!

 我が家にやってきた新顔は「大滝フェラーリ250テスタロッサ」のジャンクです。
前出の「大滝デイトナコブラクーペ」もボロボロでしたが、シャーシーは殆どそのまま走行可能なものが付いていましたので、ボデイーのみ手を入れた覚えがあります。今回参考までに奥の方にしまいこんだコブラも引っ張り出してみました。
ボデイーは息子が小さい時にニチモホームサーキットで遊びクラッシュしてそのままですが、こちらもまた何時か直したいものです。
 
 
 さて、到着した荷を解くと中から少し汚れたボディーと袋詰めのシャーシーが。
ボディーを見て当初、「赤色」に塗ろうか?「黄色」?それとも「白色」のボディーにブルーのストライプ?なんて思っていたのですが、ボディーの成型色そのままも良いかな?などと思い今回はクリーニングとコンパウンドのみの仕上げになりそうです。
ボディーに関しても欠品が何点かあるので、手持ちの中から装着しても似合うものをこれからピックアップしてみようと思います。シャーシーの欠品もあります。
 



TOP : Junk Otaki's die-cast chassis and body parts.
(C) Photographs by T.S.
 
 先ず、ボディーのクリーニングから。ゼッケンなどを剥がし中性洗剤で洗浄。その後チェックしてみるとコブラと同様に顎の部分がずれていました。破損しないように顎をゆっくり離し、同時にはみ出したグルーも除去。良く乾燥させてからボディー全体をコンパウンドで磨いていきます。
さて、前回書いたように欠品のパーツ選びです。「完全オリジナル」を見たことはないので、別便で届いたインストの部品表と照らし合わせて足りない物をチェックしました。
 
 
  
 
  

  

TOP: Cleaning and checking.
(C) Built and photographs by T.S.

(ボディー)

 欠品パーツ@ウィンドーシールドコブラのときもそうだったんですが、バキュームフォームでパーツを作成したことも無く、何かそれらしいものがあれば良いのですが。
机の引出しの「ジャンクヤード」から見つけたのがこれ。
  1/24 HONDA S800のクリアパーツ。この車のフロントかリアウィンドーの下部をボデーのRに合わせて加工すればなんとかいけそうです。

   欠品パーツは エグゾーストパイプ および バックミラー
これらも「ジャンクヤード」から家に来た時より少しそれらしくなりそうです。
 
 


TOP :Front window substitute.
This is 1/24 scale Honda S800.

 ボディーのほうがある程度見通しがついたので、今度はシャーシーに取り掛かります。
ビス類はやはり足りないので同サイズのものを探します。他にはモーター押さえ板、フロントシャフトとホイール一個スイングアームの板ばねが欠品です。
リアシャフトは送られてきた中に入っていましたが、サイズがかなり長めの物でしたので、こちらもサイズの合うものを探す事に。ニチモのF1のシャフトが合いそうです。
 モーターの押さえ板はジャンクヤードから使えそうなものを選び、後ほどモーターの形に合せて成形します。差し込み板は袋に入っていたものとインストの物では違いました。前オーナーがムギ球用に購入したものでしょうか?
手元にムギ球はありませんが、出来ればインストに沿って付けてみたいと思います。

 モーター本体は状態の良いものがストック品の中に無いので既存のシャーシーからドナーしました。
タイヤはコブラに履かせたものと同じものが似合いそうです。ホイールインナーはオリジナルがどんなもの物なのか判りません。
ラスキットのシャパラル(クリアボディー)用はどうかと合せてみましたが、ちょっとテスタロッサのホイールには小さ目でした。代わりにこちらもニチモのフェラーリF1用のものの中で状態の良いものを使うことにします。
 
 
  

  

 

TOP : Preparation for chassis assembly.

 80パーセント程パーツが揃ったところで仮組みしてみました。ボディー全体をコンパウンドで磨こうとしましたが、以前のゼッケンサークルやストライプの跡は残し、同じ場所に剥がれてしまったものと新規のそれらを貼っていくことにします。ただリアにあった大きなフェラーリマークの場所はフロントの方がよさそうです。
 
 
  

TOP : Body temporary assembly.

 ボディー左にあったであろうストライプはオリジナルであれば何色だったか知りたいのですが、これも判りません。
白のデカールを切り出してみましたが、どうもしっくりしこないので他の色にします。数少ないストライプデカールの中には良いと思うものもありますが、長さが足らず断念。仕方なく車用ではありませんが、P3-C哨戒機のそれを貼ることにしました。
 前に書いたようにボディーのペイントはしません。その分コクピットには手を入れます。
計器類は italeriのFerrari250GTO用を使います。
 
 
  

 

TOP : Decal selection of stripes and instruments.
 
 フロントグリルはたしかAMTのコブラのもの。上側のRはピッタリでしたが下側は隙間があります。今はこれしか無いのでとりあえず付けておきます。
 
 


TOP : Adopt cobra's front grill.
 
 コクピット内は塗装+計器デカール。ドライバーは塗り直し。でも顔とグローブは何故かそのまま白色。
ボディーにもデカールを貼っていきます。
 

  

TOP : Painting and finishing in the cockpit.
 
 
 エグゾーストパイプは欠品のため、モノグラムの同じくコブラのそれを切ったり、曲げたりして貼ってみました。
 

  

TOP : Use cobra's exhaust pipe.
 
 スイングアームの下の板ばね。これも欠品のため、何か代用品をと思い写真の物を付けてみました。スイッチか何かの部品のようです。
 
 

TOP : Swing arm's spring substitution.
 
 完成シャーシーと夜間走行用(笑い)麦球。
 

 

TOP : Chassis completed and Bean bulb for night driving.

 小物類を装着します。
下部にRを付けたウィンドーシールド。形的にしっくりくるバックミラー。
リアエグゾーストパイプ。等
 

TOP : Otaki's 1 / 24scale Ferrari 250TR completed.
(C) Built, photographs and text report by T.S.
大滝製 FERRARI TESTA ROSSA の組み立て説明書紹介

 しかしながらこのモデルが発売された1965年当時は下記の車名のように「FERRARI」を「フェラリー」ということが多かったと記憶する。 しかしながらそれらの発音こそ当時を偲ぶことが出来る言葉だとは思いませんか?!
 




 1965年当時の週刊および月刊少年雑誌に掲載されていた“大滝製フェラーリ テスタロッサ” の特集記事や広告をご紹介しよう!! 大滝のホームサーキットや初期のBRM F1などもブーム初期には発売されていた。
大滝のスロットカーのシャーシはホームサーキット付属スロットカーは例外として、ダイキャスト素材に拘りを持っていたように思われる。
大滝製作所のスロットカーはスロットカーブーム初期のみ登場、1966年になると新製品の紹介もなくスロットレーシング界より消えていったと思われる。
 






END

GO TO TOP

GO TO TOP PAGE