IT BECAME LEGEND・・・!!
ベールを脱いだ!
大滝製作所製 1/24スケール
コブラGT
(デイトナ・コブラ・クーペ)


 前回の企画ページ「DAYTONA COBRA登場!!」で予告いたしました 大滝製作所より1965年に発売された 1/24スケール モデルカー・レーシング「コブラGT」が35年の沈黙を破って今ここに蘇ります。
 何回も書かせて頂いておりますように、私がアメリカ K&B社製「COBRA GT」と共に憧れておりましたこの大滝製「コブラGT」の実物を目の前にして(・・・といっても画像の上でありますが・・・)大感激であります。
 それでは、お約束いたしました通り、この「コブラGT」がどのようにレストアされて完成されていくかの過程をじっくりとご覧頂きたいと思います。
 なお、レストア担当は、3度ご協力頂いておりますT.S氏であります。
T.S氏の大滝製「コブラGT」
レストア記
 前回のヨタ8に比べ、若干ダメージが大きい。ヨタ8が軽傷なら、今回は「全治1か月」という感じですね!!
では、今回も「くるま」村の皆様、よろしくお願いします。
 
OHTAKI'S COBRA GT

 

 
R.GINTHER AND K.MILES AT DAYTONA.
BUT  THEY WERE GONE !

(1)まずは、バラしてみると・・・
 外したシャシーをみると右フロントにリア用のホイールが・・・!?
右リアにフロント用のホイールがついていました。これで走っていたとは思えませんがもしかしたら・・・。
いずれにしても、正常な位置に付けなおし白ナイロンスペーサーを入れ、ホイールベースの調整をします。
 タイアはフロントのオリジナル1個のみ有り、あとの3個は欠品でした。
フロント用2個はメーカー不明の手持ちのもの、リアの2個は「バルカンホビー」の27mmを使用しました。他にはホイールキャップ2個が欠品。
そして、なんとシャシー受け前軸部分の割れ、及び折れているではないですか!!
(ショック!)

 

 
 DAYTONA COBRAS AT A FACTORY OF SHELBY AMERICAN IN 1965


(2)フロントフェンダー部分の割れ。
(3)フロントあご部分が右にずれて接着してあったので、1度外し、再度接着します。
(4)しかし長年その状態だったので、あご部分に“ネジレ”が有り、パテ、及びヤスリで補正しました。
(5)いやーっ!凄い姿です。
本当に直るか心配です(笑)。
(6)リアウィンドウ下の枠が割れてしまった!!
これはなんとコクピット部分を外す時に割れたもの。私のミス!しかもカッターを焼いて、切ろうとしたため枠部分が熱で変形いてしまった。それほど大量のセメントでしっかり固めてあったということです。
(3)、(4)、(5)共に瞬間接着剤で着け「割れ」はパテ埋めで事無きを・・・。
(7)ボデイーを「イタイアンレッド」に吹くので発色を考慮し、白サフェーサーを先ず吹きます。1000番のペーパーでならし、レッドを吹きました。
 ボデイー洗浄について
 ペイント薄め液及び中性洗剤で洗浄。デカールも残したいものもあったが、全塗装を考えると、そうも行かず、リアウィンドウの1個のみ残しました。
(実車にはもちろん無いナンバー位置、デカール、ストライプだが、いかにも当時の小学生のセンスでスロットっぽく良いかな・・・と自己満足の私です 笑)
 右に習えです!!
 ペイントについてのコメント
 すでに家にある「COBRA」がブルーを基調としたものばかりなので、今回はもとのプラスチックの色に近いイタリアンレッドに決定。
 これもまた当時の実車には無いでしょうね!!
(確か私の記憶にもないと思います・・・主宰者)
(8)無事塗装終了です(パチ、パチ、パチ)。
(9)コクピット着色。ダッシュボード及びスペアタイア増設、および(AMTの289、モノグラムの427の流用)着色します。
(10)サイドガラスの作成。TAMIYA「ミニクーパー」のサイドリア部分をカットし流用することにしました。
(11)同じくヘッドライトもTAMIYA「ミニクーパー」のもの。
(12)裏より割れ部分を補強。2液性硬化ボンドを使用。
(13)ウィンド−ガラス貼りこみ。フロントは「ミニクーパー」のものを「やすり整形」リアはなんとイチゴパック!の切りぬきを代用しちゃいました!!
(14)COBRAに合うデカールを手持ちのなかから選定します。
(15)ホイールキャップの制作は、手持ちのモノグラム427のものをやすり整形して使いました。
(16)リアのペイントはレッドを吹くときに半分マスキングしておいた白サフェーサーの部分を「レーシングホワイト」で筆塗りし、ゼッケンナンバーを貼ります。
 テールライトはオレンジを筆塗りします。
(17)ライト反射盤はレジンで作りました。
実は、ライトカバーの失敗作です。
ストライプデカールは「モデラーズ」コブラ用のもの。但し、ゼッケンサークルはなんときれいに切りぬき、他に使ったのでその部分だけまたしても「ニチバン・マイタック」です(笑)。
(18)ライトカバーは今回唯一の残り部分。今後の課題、宿題となりました。
 ヒートプレスも勉強中です。(馴れているひとには簡単なものなんでしょうけど。)したがって、完成写真はコブラ1号機からの借り物です。
 以上をもちまして、“ベールを脱いだ 大滝製1/24スケール「コブラGT」レストア記”を終わらせて頂きます。本当に、T.Sさんお疲れ様でした。これからも末永くこの「モデルカー・レーシング」人生を続けられることを希望して止みません。本当にありがとうございました。


御意見・御感想をお待ちしております。

GO TO TOP

GO TO HOME

E-MAIL

COPYRIGHT,PHOTOGRAPH (C) 9/JUNE/2000 BY T.S
TEXT REPORT (C) 9/JUNE/2000 BY HIROFUMI MAKINO