再び見崎清志の快走!!
 
 往年の走りを見せていた大ベテラン田村三夫氏からキャプテン細谷四方洋氏の指示で、急遽、見崎清志氏が再びステアリングを握ることとなった。まだまだ快晴の富士ではアンカー細谷四方洋氏の出番は早すぎる。
このエコ・ラン後、見崎選手は今月行なわれる「ポッカ鈴鹿1000Kmレース」にスカイラインGT-Rで出場するという。
まだまだ現役ドライバー見崎清志氏に対するキャプテン細谷氏の信頼は厚い。
左下の写真は、キャプテン細谷氏から指示を受け再びステアリングを握ることになった見崎清志氏。
右下写真は、さっそうとピットアウトしようとする見崎選手。

TOP : Driven Again by Kiyoshi Misaki.

TOP : Hairpin-Circus #1"Kiyoshi Misaki".
(C) Photographs by Hirofumi Makino.
 アンカー“細谷四方洋”!!しかし・・・・

 2分14秒台が記録された。“見崎清志”の底力とでも言ったらいいのだろうか。とにかく速い!!
キャプテン細谷氏の目がピット前から赤いナンバー1のセラに絶えず注がれる。まさに、当時を彷彿させる陣頭指揮である。
 午後4時半をまわった頃だっただろうか、場内アナウンスが盛んに「さあ、チーム・トヨタのキャプテン、細谷四方洋がいよいよアンカーを勤める時がやってまいりました!!」とがなりたてている。
考えてみれば、今回の真赤な“セラ”のナンバーはゼッケン“1”。
これは、60年代日本グランプリ時代の細谷氏のカラーとゼッケンだ!!
特に1968年「第5回日本グランプリ」での真赤なトヨター7(3リッター)は印象的だった。(下写真)


TOP : Shihomi Hosoya and his TOYOTA-7 at the 5th Japan GP in 1968.

 そんな中、残念ながらレポーターの私の最終電車の時間が迫ってきてしまった!なんてことだろうか、あのキャプテン細谷四方洋氏のドライブが見れそうもない!!
後ろ髪を引かれる思いとはまさにこのことを言うのであろうか。残念無念、遂にタイム・アップだ。
チーム・トヨタの皆さんと挨拶を交わし、No.1ピットを後にする。
丁度見崎氏がガス補給の為にピット裏でハンデキャップの時間待ちをしていたので丁重に挨拶を済ませ、またの再会を誓った。チーム・トヨタの健闘あれ!!


TOP : The Team Toyota Captain "Shihomi Hosoya".

TOP : Take the Lead "Shihomi Hosoya"( Rightside).
(C) Photographs by Hirofumi Makino.

 無念!!完走出来ず!!

 翌日、キャプテン細谷四方洋氏より連絡を頂いた時、我が目を疑った!!
 

 残念ながらゴール30数分前にエンジントラブルにてリタイヤしました。
見崎・津々見・久木留・田村・見崎と私までは予定どうりリレーできました。
田村・久木留の両氏は約30年もコースを走った事も無いのに見崎・津々見の両氏に劣らないタイムで走行したのは驚きです。
元プロドライバーの底力だと思います。
 最終ドライバーの私は午後7時のゴール目指してドライブしてましたが残念な結果になりました。
又、チャンスがあればリベンジします。
今後とも宜しくお願いいたします。
             細谷四方洋

 一時は総合7位、クラストップまで上がっていたTeam Toyota c。
すでに、10万キロ以上を走り抜いている赤いトヨタ・セラには、元ワークス・ドライバーの過酷なドライビングに耐え切る余裕はもう残っていなかったのか・・・。
 

 チーム・メイトのトヨタ・セラ黒11番車は、197ラップ、総合66位に入り、クラス6位入賞と言う嬉しい結果でした。
そして、これは私の考えるところですが、我がTeam Toyota cの赤1号車は、結果的に約50分前で184ラップしてのリタイヤしたと言う事、残り時間と細谷さんのラップ・タイムを考え合わせると、ゆうに200ラップを消化出来ていたこととなり、クラスではダントツ、総合でもかなりの上位(恐らく3位以内)に入っていたのではないかと想像出来ます。

 上のコメントは、マネジャーO氏より頂いた最終報告である。
 以上がTeam Toyota cの挑戦結果であるが、私は、悔しさで涙が出る思いであった。しかしながら、細谷氏のリベンジの誓いをうかがってからは、心から応援したい気持ちで今はいっぱいである。
「TEAM TOYOTAc」万歳!!これからも挑戦続けて欲しい!!そして、夢と興奮をありがとう!!

14/AUG/2002
レポーター 牧野弘文

TOP : All Staffs ( Center : Shihomi Hosoya).
(C) Photograph by Syohzoh Okuda.
Team Toyota c のスタッフの皆さん、お疲れ様でした!!

 

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(C) Photographs, textreports by Hirofumi Makino.