Ferrari 330P-4 and Lorenzo Bandini 

TOP : Ferrari 330P-4 gots a top time at '67 Le Mans Test Day with L.Bandini.
(C) Photographs by Joe Honda.

TOP : 1/24 scale Ferrari 330P4.
Modeling by Kazuhiro Kogi.
(C) Photographs by Hirofumi Makino.
 By the end of the day Lorenzo Bandini had recorded the fastest official lap in 3 min. 25.5 sec., a speed of 235.813km/h.



TOP : 1/24 330P4 and Bandini.
L.Bandini gots the top time of Le mans test day---


 再び“福沢幸雄”のコメントで出場車を紹介してみようと思います。
 

<FERRARI 330P-4>
 330P-4は、V型12気筒、77 x 71mmのボアxストロークで3バルブ。パワーは450ps / 8000rpm。フェラーリのレーシング・マネジャーとなったジャーナリストあがりのフランコ・リーニは記者会見で「われわれはマシンのメカニカルな部分 を、このテストを機会に壊しに来たのだ。つまり6月の本番までに、あらゆる未完成部分や弱点を取り除くため過酷の限りを尽くすのです」と話していた。なる ほど、フェラーリは他のどのチームより車を走らせる時間が長く、ル・マンとフォードに対する闘志はピットの中でも激しく燃え上がっていた。
  
 フェラーリはこのテストディにバルケッタ(スパイダー)モデルの他にベルリネッタ(クローズ ド) モデルも出場させており、マイク・パークスのドライブによりバンディーニに次ぐタイム3分27秒6をマーク、フェラーリのワン・ツーを決めたのでした。と ころで、バンディーニの330P-4は、先のデイトナ24時間レースでクリス・エモンが優勝させたマシンそのものでしたが、シリンダー両側に2本のエグ ゾースト・アウトレットを結ぶ細いUパイプをつけているところが唯一異なるところでした。
 

素晴らしいKogi氏の フェラーリ330P-4の製作記は下記のページで紹介しています。
GO TO 1/24 FERRARI 330P-4 
フェラーリ330P-4 の製作記へ続く 


FORD MKIV and Bruce McLaren 

TOP : FORD MKIV  Driven by Bruce McLaren
(C) Photograph by Joe Honda.


TOP : The MKIV couldn't gets a good condition. 
(C) Photograph by Joe Honda.

TOP : 1/25 scale Ford MKIV.
 Modeling, photograph by Masayuki Yamada.
(C) Photograph by Hirofumi Makino.

素晴らしいYamada氏のフォードMKIVの 製作記は下記のページで紹介しています。
GO TO 1/25 FORD MKIV
フォードMKIV製作記へ行く 



<FORD MKIV>
 7リッター・マーク4とマーク2が各1台づつ。新型のマーク4は昨年の優 勝車マーク2よりも前が7cm、うしろが20cmほど長くなり、重量は100kg近くも軽くなった。
ボディ・スタイルも空力的に進歩したものとなった。エントリーはフォード・ モーターとなって いるが、事実上はキャロル・シェルビー(エンジニアはフィル・レミントン)とホルマン・ムーディーがマシンの調整をおこなっている。エンジンは昨年と同じ プッシュ・ロット(OHV)の7リッターだが、2〜30馬力パワーアップされて530ps / 7000rpmくらいになっているらしい。
しかし、本番の24時間には6300rpm前後にデ・チェーンされるとい う。
 ラップ・タイムこそフェラーリにとられたが、最高速ではマーク4が 330km/h、マーク 2が327km/hというスピードを出している。フェラーリで一番速かったパークスの321km/hよりかなり速い。最高速ですぐれていながらラップ・タ イムに劣るという事実は、時速200キロ以上の高速になると、そのパワーやトルクを路面に伝達するトラクションのロスを少なくすることが非常に困難になる と言うことにほかならない。つまり、いくら馬力があっても、それをフルに利用出来なければ無意味なわけで、この辺が良いマシンと悪いマシンとの分かれ道に なるといえそうだ。

 上のコメントは、再び福沢幸雄の「記録破りのスピードと死の ル・マン前哨戦!」より 抜粋引用させ て頂いたものです。おそらく日本人として1967年のル・マン テストディを記録として残したのはこの“福沢幸雄”とプロ・カメ ラマンとしてこの年初めてヨーロッパに渡った“ジョー・ホンダ”の2人だけだったのではと思われます。それだけこれらの記事と写 真は今となっては非常に貴重なものとなっていることをわかって頂きたいと思います。
 フォードは、先のセブリングに勝ったMKIVをここル・マンに持って来てトップタイムを狙う も、 メカニカルなトラブルなどでついにフェラーリを破ることが出来ず5位(4位はホルマン&ムーディのMKII)にはいるのがやっとという状態でありました。 さらに、フォードは、MKII にはドライバーにマーク・ダナヒュー、そしてファイアストン・タイヤの装着、MKIVには、ブルース・マクラーレンのドライブで、グッドイヤー・タイヤ装 着という異なるタイヤをテストしトライアルに余念がなく、タイム・アタックどころではなく、というのが実情ではないでしょうか。
 ただ、このMKIVには、セブリングではなかったリア・カウル上両端に三角形のフィンを装着 したりしてテストを行っていたり、ホイールを何種類か試しており本戦でのMKIVの活躍が期待されるところです。
 結局フォードは、テストディで最高速1〜2位独占というタイトル(!?)獲得することで本戦 を迎えることとなったのでした。これには、ボスのキャロル・シェルビーやホルマン&ムーディも少々誤算のようだったようです。
 

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(C) Photographs by Joe Honda.