TOP : The 1/25 scale UNION MODEL's FORD MKIV.
Modifed by Masayuki Yamada.
The M Speed Life Special Menu.
'67 Le Mans Test Day's Ford MKIV. 
Modeling by Masayuki Yamada.

 1967年ル・マン テストディに登場したフォードの旗艦である“フォードMKIV”をモデルカーで再現!!

 60年代のル・マン テストディは現在と違い4月に行われていたことは御存知だったでしょうか。それは当時、4月末から5月末にかけて「モンツァ1000Km」、「スパ1000Km」、「タルガフローリオ」、そして「ニュルブルクリンク1000Km」などのレースが組まれていたための配慮でありました。
では、何故に当時のテストディは現在と違い世界的に注目されていたのかというと、やはりフェラーリの強さがあったからではないでしょうか。特に、ル・マン制覇の野望を抱きフォードとヘンリーフォードII世が挑戦を開始した1964年からは一段とル・マン テストディに対する世界の注目度が増し、モータースポーツ雑誌の表紙をも飾るほどのビッグ・イベントとなりました。
そして、そのピークとも言うべき排気量無制限プロトタイプカーの最後の対決となった1967年は、“フォードVSフェラーリ”の対決ムードに終始し、このル・マン・テストディは「世紀のル・マン」のセミファイナルとして世界が注目したイベントだったのでした。
ところでこの年のフォードは、前年のテストディにセンセーションを巻き起こした“フォードJ”の成熟が一向に進まず、結局開幕戦「デイトナ24時間レース」には改良型のMKIIBで臨むこととなるもののフェラーリの新兵器“P4”の前に、前年のル・マンでフォードが成し遂げた「1,2,3フィニッシュ」を反対に決められフェラーリに雪辱されてしまうという不安のスタートとなりました。
そんな不安を振り払うように第2戦「セブリング12時間レース」にフォードはあの“Jカー”の流れを汲むニューマシン“MKIV”を投入、B.マクラーレン/M,アンドレッティのドライブでフェラーリ不在とはいえチャパラルなどを押さえて独走優勝しシーズンの不安を一掃するのでありました。
そして、向かえたル・マン テストディは、「世紀のル・マン」前哨戦として初めて“フェラーリ330P4”と“フォードMKIV”が直接対決するイベントとして今だに記憶に残るものでありました。
前置きが長くなりましたが、このページでは、若手ながら60年代のモータースポーツをこよなく愛するアマチュア・フィニッシャーYamada氏にユニオン製フォードMKIVをベースとして、67年ル・マン テストディに出場したフォードMKIVを作って頂くことになり、その製作記も書いて頂きましたので皆さんに紹介したいと思います。
ちなみに、氏は今回の企画「哀愁のル・マン テストディ」企画において、同時に「ローラ・アストンマーチン」、「フェラーリP-2 1/2」、「フォードGT40」などの製作にも協力頂いており、その素晴らしい仕上がりはまさに圧巻でありました。
それでは、約1年間にも及ぶ製作記を作って頂いたYamada氏にこの場を借りてお礼を申し上げると共にその熱意に溢れた製作記をじっくりご覧ください。
MSL編集長
<製作記 1>
 少々照れますが、編集長じきじきのご依頼でしたので、喜んで書かせて頂くことにいたしました。
さて、最初にこのユニオンのキットはMARKWの特徴であるヘッドライトが貧弱なので、ここを作り直すことから始めることにしました。画像の左右を比べて見てください。私が何をしようとしてるのかご理解頂けると思うのですが・・・.。
あと、ルーフのベント(ダンガーニートップ)を埋めて平らにしました。出来ればこの先、前ヒンジでガバっと開くリアカウル(のヒンジ)を再現して見ようかと思ってます。
とは言え、一から作ってると来年になりそうな勢いなので、市販されてるランチャ・ラリー用のヒンジを使おうかと思ってます。上手く行くかどうか解かりませんが・・・(^^;;。
製作の方は、余り一気に何時間もやらずに毎日5分でも先に進める様やってます(休日はスプレー塗装してます)。
<製作記 2>
 今回ですが、前回お話してた通り、リアカウルのヒンジを付けました。MarkWのリアカウルのヒンジと言うのは2種有るようで、今回のJ-3、J-4(セブリング12h優勝車)は、前にヒンジが付いており、フェラーリP4と同じく、カウルがコクピット後の部分を軸に前に持ち上がるのですが、ルマンに出たJ-5〜J-8はローラT70と同様に、後ヒンジでカウルは後向きに開く様です。
作ってるIMC(ユニオン)のプラモデルはルマン優勝車をモデルとしてる為か後ろヒンジなので、これを前ヒンジにします。そこで、私からの提案としてハセガワのランチャラリー037用のヒンジをつけてみることにしました。当然、Mark4にこんな突起は出てません・・・・。が、どうしても、カウルを跳ね上げた状態にしてみたかったのです・・・・。
<製作記 3>
 ようやくMarkWが黄色くなりました。黄色は苦手な色で、今回も最初、酒井レーシングのマクラ-レンのような色になりその後色々やって、ここまで本当に長かったです(ご迷惑を掛けます)。今回、注目して頂きたいのは、シャーシで、この時代のキットは、タミヤのものも含めて、強度というものが全く考えられておらず、そのままだと不安なので、この時点でここまで組んでしまっています。もちろん、こうするからには取り付け方法や塗装方法にも一工夫要るのですが、こうするには過去の苦い経験があるからです(^^A。
次は、いよいよお楽しみのデカールの時間です(^0^)。
<製作記 4>
 フォードMarkWですが、お正月に頑張った甲斐有って、御覧の通り、完成を射程圏内に捕らえる事が出来ました。
 ご報告(したと思うのですが・・・?)したように、年末の大掃除で探てたサスアームは発見する事が出来まして、きれを付け、タイヤにはスピナーとグッドイヤーのレターを付けました。(この車の場合、6本スポークのホイルが有名なのですが、洋書にはこのホイルを付けた写真も有ります。今回はこのホイルで許してください・・・(^^;)。

また、各部ガラス類とワイパー、更にはこの車の特徴でもある、リアの垂直フィンを取り付けました。この辺りの雰囲気は69年の日本GPに出たタキレーシングの917に共通する物が有ると思いますが、如何でしょうか?(ちなみにフィンは実車同様?切り出したアルミ板を折って取り付けたものです。)
あとはフロントライトの組み付けと画像2の通り、エキゾーストの装着と、細細したディテールの組み付けです。

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(C) Photographs, textreports  by Masayuki Yamada.
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