ここからは大きな画像でご覧いただきましょう。
72年のグラチャンに出走したチュードル・カレラです。第4戦マスターズ250kmの写真を参考にしています。
 
 
 
 TOP : The kit uses a 1/43scale resin body made by Provence Moulage.
(C) Photograph and built by Masayuki Yamada.

 
  TOP : This is TUDOR WATCHES Carrera 6 of Fuji Masters 250Kms Race in 1972.
(C) Photograph by Bontaro.

 
 このリアからの姿は1枚も鮮明な写真がありませんでした。想像した部分も多いですが、それでも、形になると嬉しいものです。

 
 
 
 
 
 紅白の塗分けがとっても斬新な感じがします。白のカレラ6と赤のカレラ6を1台で楽しめます。
 
 
 
 
 
 こちらは70年のロレックス車。富士インター200マイルでベラミに変わってコドロ・マンフレンディーニが乗ったのをイメージしました。
 
 
 

 TOP : The ROREX Special Carrera 6 of Inter 200 miles Race in 1970.
(C) Photograph and built by Masayuki Yamada.
 
 リアカウルに貼られたNGKとYAZAKIの文字は白黒の小さな写真を参考に貼りました。こうした地道な作業が全体の雰囲気を高めてくれます。
 
 
 
 
 
 
制作後記

 チュードルやロレックスのカレラ6を制作するのは永年の目標でした。今回もチュードルのスパイダーとこの2台の3台の候補があったのですが、奇麗なラインのキットの屋根を切るだけの度胸がなく、チュードルカラーのスパイダーは見送りましたが、この2台が出来てしまうと、やっぱり赤のカレラ6スパイダーも欲しくなるものです。とはいえ、この2台が形になり、感無量です。どちらも詳細な資料はなく、想像で作ったところや、再現できていない部分もあります。それでも、形にすることが私の中では大切で、完成したことを喜んでいます。グリーンメタの70年のものは、事ある毎に「あれが作りたい」と周りの人に吹聴し続けていました。そういえば、編集長にそう話したら、「それなら・・」と、ゴールドのインクリボンを頂いたのでした。完成してみると、もう少し濃いグリーンとゴールドにしたら良かったかもと思っていますが、雰囲気は充分に出たと思います。一方の72年のチュードルウォッチの方は、制作中に三栄書房から発売された72年のレーシングカーショウに資料があり、大いに助けられました。制作している最中に、新しい資料が発売されるということは、私の場合良くあります。大抵は知らなかったことが載っていて、デカールを追加したり、細部を変更したりということになります。しかし、そんな手間よりも、見たことがない資料が出てくることが制作する上での何よりもの原動力です。「いつか良い資料がでてくるかも?」とか思わず、「資料が出てきたらもう一回作る!」と意気込んで、資料の少ないマシンを見切り発車で(笑)これからも作り続けていきたいと思います。

2022年1月 “せぶりんぐ“山田雅之

 
 “セブリング”こと山田雅之氏とは、結構長い付き合いをさせて頂いている。
ある知人より「牧野さんと気が合いそうな若手モデラーがいるんだけど」と山田氏が当時製作した力作、1/12スケールLOLA T70MKIII“ル・マン テストディ”仕様の写真を見せて頂いた時の衝撃は今も忘れられないほど強烈だった。
 スケール、ジャンル、年代に拘らずどれも見事に作り上げてしまうところは、誰の追随も許さないと言っても過言ではない。

 その後、山田氏が毎年出ている「ホビーフォーラム」のブースに参加させて頂き現在に至っている。
今回の「せぶのヨンサン天国」では、そんな山田氏の懐を少しでも種明かししていただきたいという思いもある。

 下の画像は、60年代のタミヤのスロットカーボックスアートに今回のチュードル・カレラを載せてみたものだ。こんなキットが売り出されたらぜひ買ってみたくなるのではないだろうか。
ただし、完成車の方が希望だが・・・                 編集長 牧野凡太郎
 
 
 
 

 END
 


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(C) Photographs and build by Masayuki Yamada..