第5回全日本モデルカー・レーシング・グランプリ 「模型とラジオ」誌のとじ込み特集となったMSLが1969年3月号NO.40で終了してから後を引継いだとじ込み特集「モデルカーレーシング教室」の同年11月号にそのレース結果が掲載されていたので紹介したい。 1969年8月17日、「第5回全日本モデルカー・レーシングチーム対抗レース」改め「第5回全日本モデルカーレーシング・グランプリ」は、東京 鎌田の“カマタグランドサーキット”で盛大に開催された。 そして、特別イベントとして1969年日本グランプリに出場のドライバーがスロットカーレースに挑戦するという今までにない盛り上がりの全日本チーム対抗レースであった。 |
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アングルワインダー登場!! 今回の注目点は、なんと言っても1969年モデルカーレーシング規約改正により、“実車に忠実なストックカー”作りを頑なに守ってきたストックカークラスが今回のルール変更により、クリヤーボディ使用が可能となったことだろう。 その理由としては、インターナショナルルールに沿うこともあったのだろうが、何年もハードボディの新商品が発売されてないことによるストックカーの旧態化も問題になっていたからだ。 いつまでもワイルドキャットではレース自体つまらなくなってしまうのも分かる気がするが、どうもクリヤーボディのストックカーというのはしっくりこない。 まあ、時代の流れだからそれも仕方ないのだろう。 さて、特別イベントも開かれた全日本だが、メカニカル面でも大きな変化が見られた。 それは、“アングルワインダー方式”を採用したチームが登場したことだろう。 アメリカで当時、最速なシャーシと言われていた“アングルワインダーシャーシ”の情報をいち早く掴んだ上位入賞の各チームは、独自の改造を加え、さらに、フローティグマウントを採用したアングルワインダーシャーシを作り上げてレースに臨んだのだ。 下の優勝、準優勝の各車はほとんどがアングルワインダー方式を採用している。 AYKのR: 512サイドワインダー用モーターマウントを斜めに配置してアングルマウントに改造しているところが凄い。 実は、私も当時中学生ながら元祖MSL誌の製作記を参考に、見よう見まねで半田を駆使して、このR: 512マウントをペンチで平行に軸受け部を曲げて、アングルワインダーシャーシに作り上げたことがあった。その当時は、あまり細かい精度云々は考えておらず、なんとか走ればすべて成功!!と思っていた良き時代であった。 余談だが、この年の「69日本グランプリ」が異常なほどの盛り上がりを見せていたことが、下の関連記事からも理解できよう。 10月10日に迫ったレースの2か月前に開かれたこの第5回全日本モデルカー・レーシング・グランプリは、まさに前哨戦?!だったのではと思えてしまうが・・・。 |
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特製アングルワインダーシャーシを作ろう! 必ず元祖モデル・スピードライフ誌では、メジャーレースの優勝車や、準優勝車を作ろう!企画が常であった。 今回の第5回全日本モデルカー・レーシング・グランプリでも然りである。 今回は、AYK製R: 512モーターマウントをいかに改造してアングルにしているかを見ていただきたいと思う。 |
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自作シャーシの汚い残骸であるが、下の画像は、R: 512マウントを 曲げてアングルワインダーにしているのが分かると思う。 上が、正常なR: 512サイドワインダー用マウントで、 下が軸受け部分を平行に曲げてアングルにしたものである。 後のことだが、AYKはこのR: 512マウントをアングルワインダー用に 改造したR: 512Bタイプを発売しているのがなんとも抜け目ないではないか。 ![]() TOP : R: 512 Sidewinder Motor mount. by AYK. ![]() ![]() TOP : Original Brass Chassis. R: 512 modefyed , it's anglewinder type. |
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