ホビーフォーラム2014での「くるま村少年団」



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 2008年にCLUB SEBRINGさんのブースの中に参加させていただいたのが最初ですが、すでに7回目の参加となりました今回の「2014ホビーフォーラム」。
今回の出展内容は、SEBさんの拘りの作品と、日本を代表するレーシングドライバーであった高原敬武氏ご本人より依頼されてワン・オフモデルとして「高原敬武コレクション」を作り続けている西岡氏の現在までに作られた5作品を高原氏のご承諾を得ての特別展示。そして、今回初めて出品して頂いた私と同年代の相原氏の「Tetsu Ikuzawa Model 」のセット展示、さらに以前より協力していただいているY氏にはいつもながらの雰囲気のある作品を出品して頂きました。

また、隣り合わせになりご協力頂いた「QUATTRO VALVOLE」の皆さんにこの場を借りてお礼申し上げます。




 上段3台は高原氏が乗ったF1マシンたち。左より「コジマKE009」「サーティーズTS19」「マーチ741」。すべて実車は当時の最高のエンジンであった「コスワースDFV」を搭載。特にマーチ741はノン・タイトルながら日本人としては初めて高原氏が決勝レースを走ったことで有名であります。
コジマとサーティーズは1977年と1976年の日本グランプリ(富士スピードウェイ)に出場した時のマシンであります。それらのマシンをベースモデルがあったとはいえ、その作りこみは素晴らしいの一語です。ただ精巧に作り込むだけでなく、アート的な(絵画的というか・・・)作りが感じられところが凄いと思いました。
 下段2台は、70年代の日本国内レースで最高に人気のあったシリーズ戦「富士グランチャンピオンシリーズ」で活躍したマシンたちです。すでにこの2台はHP上で紹介していますが、実際に目の前にして感じるのはF1マシンと同様、精巧なモデルというより“オイルの臭いがする”模型(!?)のように感じられました。
(画像クリックしてください。)

 ご存知「CLUB SEBRING」のセブさんの作品です。(詳しくは画像をクリックしてください)
今回は、グランプリ未勝利のまま引退した永遠の青年ドライバーのクリス・エモン(エイモンという人も多いですが・・)が1970年に乗った新興メーカー「March」社がF1に続いて開発した「March707」と、ヒュッセンまたはフセイン、そして、チーム名がメコムだったりミーカムだったりと色々呼び名が飛び交うマシン、インディチャンピオン「AJ.フォイト」が乗り活躍した「Hussein」です。
特にSebさんは「ヒュッセン」のカラーについて、「(キャディラック)ペルンハムブルーが試行錯誤を重ねて15年目にしてようやく自分ではまずまず塗れました」と納得の作品に仕上がっているとコメント。実際、素晴らしい色合いで、会場でも何人からもこの色について質問を受けました。

良い作品を出品していただきありがとうございました。

 今回初めて「くるま村少年団」に参加して頂いた東京の相原氏。当方とはHP開設当時に生沢 徹マニア(!?)同士ということで知り合い、それ以来定期的に連絡を取っていましたが、遂に氏の作品を展示して頂くことが出来ました。1/43ということで、その細かさは老眼の当方には真似が出来ません。新作のロータス59F3(右上)は昨日やっとこの状態まで完成したものを持ってきて頂きました。次回作は秘密ですが、かなりマニアックなTetsuアイテムを企画されているそうで楽しみです。

 毎回参加して頂いているY氏のスロットカー作品。今回はあっと驚くアイテムがありました。やたらと軽いジョン・プレーヤー・スペシャルとリジェのボディはなんとペーパークラフト製。
それと昔の学研スロットカーに付いていたジュラコン製のようなシャーシと相まって超軽量スロットカーに仕上がっていました。(このままではコーナーで飛んでしまいそうですが・・・)
そして、意外と知られていないグリーンの412P(確か・・・)。このマシンには69年日本グランプリに917で出場した“ディビッド・パイパー”とあの“ジョー・シファート”が乗っていたと言う曰くのくるまでありました。それとフジミ改造のフォードGTXも注目でした。毎回興味ある作品をありがとうございました。

 「ル・マンの会」のY氏とはやはりHP開設時から色々協力を頂き、大変お世話になっています。クリス・エイモンの熱狂的なファンであり、生沢 徹の作品も手がけるモデラーであります。今回は、やはり拘りのエイモン車。1969年に登場したFerrari 312Pのデビュー戦セブリング12時間レース仕様が題材で素晴らしい仕上がりだったと感じました。
スノコ・ローラとワークス・ポルシェ908スパイダーとの序盤の戦いは記憶に残るものだったと思います。そして、917ピック。これもオリジナルキットにかなり手を入れた作品だということでした。

「世田谷模型車庫」のM氏のオリジナル作品「プリンスR380」。フルスクラッチでの製作で驚くことばかりで素晴らしい仕上がりの逸品でした。

 マクラーレンM8CやニッサンR381-IIなど私たちが喜ぶマニアックなアイテムを作り続けている野上氏の作品。シンプルだけどあか抜けしたとても素晴らしい仕上がりのプレスト・ロータリー・クーペ。当方ブースでの氏とのマニアックな会話に乾杯です!

 今回も楽しいひと時を過ごすことが出来ました。皆さん本当にありがとうございました。


END

(C) Photographs by Hirofumi Makino.
Special thanks : Noritake Takahara.