平成22年のゴルフ場企業法的整理状況は、前年に比べ件数は横ばいも負債総額がほぼ半減した。
平成22年12月に法的整理を申請したのは、(株)南富士カントリー倶楽部(3日申請)、(株)江刺カントリー倶楽部(16日)、(株)盛岡南ゴルフ倶楽部(同)、能登島リゾート開発(株)(21日)の計4件(既設4コース、建設中・認可未着工0コース)で、負債総額は194億円。
4件とも民事再生法。前年に比べ件数が1件増(コース数は前年と同)、負債総額が119億円減となっている。
この結果、22年の年間法的整理件数は26件、コース数は既設27コース、建設・認可0コース、負債総額は1485億円となった。
件数は前年と変わらず、コース数は既設で前年比1コース増となったが、負債総額は前年よりも1171億円減少し3年連続のマイナスを記録した。
18年より負債額が増加した19年と比較すると4714憶円の減少、また最後に負債額が1兆円を超えた17年からは10分の1程度と、負債額の縮小傾向は加速するばかりだ。
22年の法的整理(1次申請のみ)の内訳をみると、民事再生法は件数が21件(前年比3件増)でコース数が既設22コース(同3コース増)、会社更生法は3件(同1件増)で既設3コース(同増減なし)、特別清算は2件(同1件減)で既設2コース(同1コース減)。前年3件申請した破産は22年ゼロだった。
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