竹岡光夫原告団長の1999年12月24日記者会見でのあいさつ

原告を代表致しまして、一言御挨拶致します。

今年3月、私共はダイオキシン被災では、わが国で初の労災認定を求める行動を起こしました。以来、10月余りを経過しましたが、未だ労働省の対応は不明であり、私たちは刻々とむしばまれていく生命を思うとき、深い怒りを覚えずとは居れません。私は3度目の癌の治療にあたる毎日です。

最近の東海村の臨界事故に於ては被災労働者にはいち早く労災認定され、JCOの親会社の住友金属鉱山に対する風評被害らも含む労働者と地域住民に対する被害補償も、地元村長・知事の主導の元、解決への大きな一歩が踏みだされたことが報じられております。

ところが能勢に於ては、世界に例をみない高濃度汚染を引き起こしながらその責任の所在さえも明らかにされないままに、被災労働者や地域住民の切実な願いに耳をかすこともなく、税金投入による不可解な処理が進行しつつあります。

私達は、WHОを始め世界のダイオキシンから人間の生命と環境を守るすう勢があるのに、及び腰で臭いものにフタをして事をすまそうとする巨大企業三井造船と行政の姿勢を厳しく糾弾し、その横暴と怠慢を告発することといたします。

法治国家です。斗いは困難でも大義は我々にあると確信し最期までがんばって参りたいと存じます。

今後共弁護団の諸先生の御指導と私達を支援して下さった方々の変わらぬ御協力を切に希望いたしまして、決意の一端を申し述べご挨拶に代えさせていただきます。本日はまことにありがとうございました。

今後共よろしくお願い申し上げます。

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