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インターネットで困った時に



Q7
 最近、「ブロードバンド」という言葉をよく耳にしますが、この「ブロードバンド」って何なのでしょう?
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A7
 「ブロードバンド」というのは、直訳すると「広い帯域」という意味です。

 通常、電話回線では、人の声が送られています。人の声というのは、周波数でいうと200Hz〜7kHzの帯域になるそうで、電話器等では、300Hz〜3.4kHzの周波数しか通さないように作られているそうです。

 対して「ブロードバンド」では、人の耳に聞こえないような周波数(550kHzや1MHz)まで使って(これが「広い帯域」です)、データを送るのだそうです。

 具体的には、周波数を4kHzごとに区切って(これを「チャネル」と言うそうです。)、各チャネルにデータビット(2進数の1と0)を割り当てる事によって、一度に大量のデータを送れるようになったのだそうです。

 厳密に言うと、パソコンからインターネットにデータを送る(上り)ために割り当てられたチャネルが少なく、インターネットからパソコンにデータが送られてくる(下り)ために割り当てられたチャネルが多いので、上りは512kbpsや640kbpsのスピードなのに、下りは1.5mbpsや8mbpsのスピードになります。(スピードは全て理論上の最高値)

 これが、「ブロードバンド」の仕組みです。決して、速いスピードでインターネットからデータが送られてくるから「ブロードバンド」なのではありません。「ブロードバンド(広い帯域)」を使うから、スピードが速くなるのです。

 では、ブロードバンドにするときに、どの回線事業者を選ぶのが良いのでしょうか。日経ネットナビという雑誌が行なった“ADSLプロバイダについての満足度”に関するアンケートによると、回線事業者による違いはあまりなくて、むしろプロバイダによる満足度の違いの方が大きかったそうです。

 ただし、料金やサービス提供地域、開通までに要する日数などは、よく調べてから回線事業者を選んだ方が良いようです。(一時期、「YAHOO!BBに申し込んだが、開通するまでに何ヶ月も待たされた」という話も有りました。今はそんなことはない様ですが)。上記のアンケートによると、開通するまでの日数が短いのは、イー・アクセスとフレッツ・ADSLで、70%前後の人が3週間以内に開通したそうです。YAHOO!BBも事業部長が「今ではほとんどの人が10営業日(=約2週間)以内で開通している」と話しているそうです。

 ADSLは、「電話局からの距離が長くなると、ノイズのせいでスピードが遅い」、「ISDNと干渉して使えない」、「電話局からの線の途中に光ファイバーがあるとADSLは使えない」と、事前に調べておくべきことがありますので、ご注意ください。

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