睡眠と健康

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睡眠と健康



 1日7時間睡眠をとる人が一番死亡率が低いということを、名古屋大学の研究グループが発表したそうです。
 寝不足もいけませんが。寝すぎもよくないようです。

 研究グループは、40歳から79歳の男女約10万人を対象に、睡眠時間や生活習慣、ストレス度などを問診票に記載してもらい、10年間追跡したそうです。

 その結果、下表のように、睡眠時間7時間の人を基準にすると、睡眠時間が長くても、短くても死亡率が高くなったそうです。

睡眠時間男性女性
4時間以下162%160%
7時間100%100%
8時間111%123%
10時間以上173%192%

 以前、夜更かしは乳がんのもとというニュースを紹介しましたが、夜更かしして、寝不足になってしまうと乳がんのリスクが高まるという関連もありえるのではないでしょうか。

 また、夜通し飛行する国際線の飛行機の客室乗務員のがんのリスクが高いというニュースもありましたし、やはり、寝不足はがんに限らず健康には良くないようです。

 しかし、私事ですが、風邪をひいてほとんど一日中寝ていて、風邪自体は良くなっても、体調というかリズムが乱れてしまって、とても健康とはいえない状態になってしまった経験からしても、睡眠時間が長すぎても決して良いことではないのでしょう。

 このニュースに関する識者の意見として『自分に合った睡眠を取るのが大切。睡眠時間は年齢や季節によっても変化するので、『7時間睡眠』にもこだわる必要はない』という意見もあるようですので、単に睡眠の時間数にこだわる必要はないのでしょうが、でも、寝不足が続くよりは、十分な睡眠時間(7時間くらい?)をとるように心がける方が、がんに限らず、健康には良いのではないでしょうか。

 
H16.2.27(池田)

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