マトリックス：ホット・フォト《Hot Photo

HOT PHOTO　SERIES

◍ マトリックス ◍

ＴＨＥＭＡＴＲＩＸ

マトリックス：１ (1999)

－ THE MATRIX Ⅰ －

映画「マトリックス」は１９９９年に「ストリート･オブ･ファイヤー」('84) や「リーサル･ウェポン」シリーズ('87～),「プレデター」('87),「ダイ･ハード」シリーズ('88～),「ラスト･ボーイスカウト」('91),「デモリションマン」('93) etc のアクション＆ＳＦ映画のヒット作で知られたジョエル･シルバーが制作し、製作総指揮･脚本･監督は当時まだ新人時代のウォシャウスキー兄弟が担当し制作された。
完全オリジナル脚本による映画化だったが（映像表現としてはウィリアム･ギブスン原作のサイバーパンク小説、香港のカンフー映画、日本アニメからの影響が多分に見受けられる）、斬新なバーチャル空間の解釈等々、映画の舞台に特化した世界観が見事で、シルバーが過去に制作して来たアクション＆ＳＦ作品の要素が上手く結実し、深みのある新機軸の方向、哲学的なニューウェイブのＳＦ作品として世界中を魅せ、質実共に大成功した。
主演は「ハートブルー」('91) や「スピード」('94) のヒット作に恵まれていたキアヌ･リーブス。助演には「地獄の黙示録」('79) や「ＴＩＮＡティナ」('93) で第６６回･アカデミー主演男優賞候補にもなったローレンス･フィッシュバーン。本作公開までは（ほぼ）無名状態だったキャリー=アン･モスが、冒頭から派手なアクションをも熟すヒロインの大役を務めた。

第７７回･アカデミー賞では視覚効果、編集、音響、音響編集の４部門でノミネートされ、４部門全てで受賞。興行でも全世界で４億６０００万ドル以上の興行収入を記録。２００３年には続編二本（「マトリックスリローデッド」＆「マトリックスレボリューションズ」）が同年に公開され,「リローデッド」の方はシリーズ最高の興収（世界７億３５００万ドル、日本では１１０億円までに到達）を記録している。２０２１年１２月２２日(水)（日本では先行で１７日(金)）には第４弾「マトリックスレザレクションズ」が公開された。（＊「マトリックス」一作目は第６回『映画･アニメーションウェブアワード』グランプリ受賞作品）